目次
/
新編弘前市史 通史編5(近・現代2)
/
第八章 近現代弘前市の文化活動
/
第一節 文学活動
/
一 近代文学の夜明け(明治の文学)
/
(四)明治の短詩型文学
発禁となった「渋茶」夏の号
821 ~ 821 / 965ページ
明治三十九年から四十年の「弘前新聞」に弘前
渋茶会
の句会(同前No.七三四)の選句が掲載されているが、選者は
佐藤紅緑
であった。ところが、その翌年の四十一年発行の「渋茶」が発売禁止になったのである。秋の号(同前No.七三五)に「何にが故に発売禁止となりしか、吾人其理由とする処を知らず」と〈弔文〉を載せた。
俳句
雑誌が発禁になるということ自体が異常事態であるが、社会主義への弾圧の厳しさが背景にあったようである。