解題・説明
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大正6年(1917)、伊賀軌道は社名を伊賀鉄道と改め、社屋として上野町駅舎が完成した。当時は、赤色の三角屋根とクリーム色の外壁が特徴のモダンな建物であった。伊賀鉄道は、同11年に上野町―名張(のち西名張)駅間が開業し、伊賀地域の発展に大きく寄与した。上野町駅は、昭和16年(1941)年の市制施行時に上野市駅と改称され、その名は伊賀市誕生後も引き継がれたが、平成31年(2019)2月22日の「忍者の日」に「忍者市駅」の愛称がつけられた。令和2年(2020)2月、駅舎改修工事により当初の外観に復元され、同年7月には国の登録文化財となった。
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