解題・説明
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島ヶ原の普門山観菩提寺は、奈良の東大寺二月堂の別院として、東大寺別当実忠により開基されたと伝わる。正月堂は本堂の別称で、桁行3間・梁間3間の入母屋造檜皮葺である。楼門とともに室町時代にさかのぼる県下最古の寺院建築で、国の重要文化財となっており、昭和4年(1929)には大修理が行われた。正月堂には、本尊で国の重要文化財に指定されている木造十一面観音立像のほか、木造聖観音立像などが安置されている。また、楼門は桁行3間・梁間2間の入母屋造檜皮葺で、正面の左右に市指定文化財の金剛力士像2軀、背面には県指定文化財の多聞天立像と広目天立像がある。
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