解題・説明
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これは城島はきもの店である。主に下駄やぞうりだが、くつもあった。くつというのは今のようなものや革ぐつではなく、短ぐつと言って茶や黒に染めた合成ゴムで作ったくつひもなどを結んだもの。型枠にはめて作ったようで軽くては履きやすかった。ただ、すぐ破れたり、穴が開いたり、冬は足が冷たくなるという欠点があった。昭和35年(1960)頃にはナイロンのくつが出てきて、合成樹皮で牛皮そっくりのができた。ケミシューズとか今のくつ(普及品)のほぼ原型がこのころに出て来た。下駄は足がチビるまではいた。文房具でもえんぴつがちびるまで使っていて,自分でけずっていた。隣は息子さんの床屋さんだった。この人はおもしろかった。
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