解題・説明
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下伊那郡阿南町新野の伊豆神社で一月十四日、夜を徹して行われる祭り。神楽殿での舞に始まり、次に拝殿へ移る。この間、びんざさらの舞・論舞(ろんまい)・順(ずん)の舞・仏の舞などあり、夜中から庭で大たいまつのあかりのもと、仮面(かめん)をつけた神々が出現して、新年の豊作を祈る唱(とな)え言や舞を演じる。その演目は(1)さいほう(2)もどき(3)競馬(きょうまん)(4)牛(5)翁(おきな)(6)松影(7)正直切(しょうじっきり)(8)海道下り(9)かんば(10)天狗(鬼)(11)八幡(12)しづめ(13)鍛冶(14)田遊び。これらは、南北朝から室町時代にかけて諸国で盛んに行われた田楽(でんがく)とか猿楽(さるがく)の芸能の要素が祭りのなかに取り込まれていて、中世日本の社寺芸術の伝統を豊富に残す貴重な歴史的遺産であることがわかる。国の重要無形民俗文化財に指定。 提灯、市子(いちこ)、ササラ役舞の者などがつづき、神職、神輿など長い列をつくる。 行列の前を塩水でお清めをする老人画像3
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