8シーズン目
YCACに4−6で惜敗、日本最初のドロップゴール三田綱町に初めてYCACを迎えての第7回対戦は4−6という大接戦になった。『慶応60年史』P176に、この試合7番バックローセンター[現在のNo8]を務めた田邊九萬三の記述を要約すると、「①田邊が新人で夢中に頑張ったこと。②前半15分ごろ普通部4年生[16歳]のSH宮川偕作が見事なDG[当時は4点]を決めてド偉い歓声が挙がったこと。③ノーサイド寸前まで4−3でリードしていたのに外人レフリーがなかなか笛を吹かず、遂にトライを奪われて4−6で負けた」とある。日本人初めてのDGを宮川偕作が決めたことと、田邊が悔しい思いをしたことが伝わってくる。田邊の記述は1930年9月16日に書かれたものだ。