昭和10年(1935)度

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37シーズン目

【代表】 NZUと2テストマッチ 北島忠治監督率いる日本代表は、昭和11年2月に初来日したNZ大学選抜(NZU)と2テストマッチを行った。第1テスト(主将野上一郎)は8−16で敗れ、第2テスト(主将山口和夫)は9−9で引き分けた。
★6 1936.2.9日本代表8−16NZ大学選抜神宮競技場
★7 1936.2.16日本代表9−9NZ大学選抜花園

【大学】 明大2回目の全国制覇 明大がダブリンシステム[7人FWでSE(セブンエース)を活用する戦法]を採用して、第9回東西王座決定戦で同大を29−0で下し4年ぶり2回目の全国制覇を遂げた。/関東は明大、関西は同大が優勝 「早明戦観客2万を越す。明治は笠原をSE[セブンエース、7人FWでTBとFBの間に位置するポジション]とするダブリンシステムを採用、これに成功する」(片岡メモ)。明大は第8回関東大学対抗戦に全勝して2年連続3回目の優勝を飾った。第9回関西大学対抗戦は同大京大関西学大を破り2年ぶり4回目の優勝を遂げた。
【地域】 第9回東西対抗は56−11で関東が圧勝9連勝を果たした。
【その他】 高専は明大予科、中学は天理中が初優勝 第11回全国高専大会は明大予科が普成専門を24−0で破り4年ぶり2回目の優勝。大学が強ければ予科も強いのは当然か。大学と予科の兄弟優勝は多く記録されている。第18回全国中等学校大会で天理中が14−5で神戸一中を退け初優勝した。
【国際】 ニュージーランド大学選抜(NZU)が初来日(6勝1分) いまも交流が続くNZUの初来日であった。日本代表以外の対戦チームには関西代表、関西学生、慶大明大早大が選ばれた。明大11−13、早大17−22と健闘したが及ばす、いずれも敗れた。/朝鮮鉄道が4回目の来日で10月17日11−22同大、20日23−16京大と、1勝1敗。