昭和23年(1948)度

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50シーズン目

【協会】 学制改革行われる 4月1日に学制改革が実施され、現在の新制大学、高校制度が発足した。/ラグビー伝来50年の各種行事挙行 「日本ラグビー協会は10月10日東京ラグビー場で、高松宮殿下台臨のもとに祝賀会を開催。参加53チームはプラカードを先頭に入場、高木喜寛会長はじめ各方面から祝辞が述べられた。学生とOB、超OB紅白の2試合が行われた」。「関西でも10月10日に西宮第一グラウンドで1国体高校関西予選準決勝 2国体社会人関西地区決勝 3超OB紅白試合(40歳以上)4関西学生選抜紅白試合 5小学生ラグビー紅白試合(初めての学童試合)などの記念試合が行われている」(『RUGBY』No9 P4-5 西部ラグビー蹴球協会、1948)。
【ルール】 国際試合は40分ハーフと決められた。
【大学】 早大が全国制覇達成 第20回東西大学王座決定戦で早大関西学大を15−0で破って4年ぶり7回目の全国制覇を成し遂げた。/関東は早大、関西は関西学大が優勝 第19回関東大学対抗戦は早大が5勝1分で4年ぶり7回目の優勝、第20回関西大学対抗戦は関西学大が3戦全勝で2年連続2回目の優勝を遂げた。/慶応大学ラグビー50周年 10月3日に慶大ラグビー部50周年記念式典と祝賀会が日吉で開催された。
【社会人】 全国実業団大会始まる 第1回実業団大会が2月25日東京ラグビー場で行われ、配炭公団が57−3で近鉄を下して優勝した。
【地域】 第2回の三地域対抗は2年連続で3すくみで優勝預かり。/第3回の学生東西対抗は26−16で関東が2年ぶり2回目の勝利。
【その他】 唯一の東京開催、高校は秋田工、高専は西南学院 学制改革のため全国高校大会となった第28回大会は、この年だけ東京ラグビー場(現秩父宮)で開催された。決勝で秋田工(2年連続4回目)が13−3で四条畷高を破って優勝した。この試合のレフリーが大西鐵之祐だったことは余り知られていない。第21回高専大会も東京ラグビー場で開催され、西南学院(3年連続3回目)が8−0で函館水産を下して3連覇を達成した。高専大会はこのあと新制大学大会に移行し昭和45年度に再発足するまで中断した。/国体は成年が福岡、少年は秋田が優勝 第3回福岡国体は福岡市で行われ、成年は福岡県(全福岡)が19−3で東京都(全東京)を下し、少年は秋田県(秋田工)が35−0で福岡県(修猷館高)を下して優勝した。/三高ラグビー部の惜別試合 学制改革で三高ラグビー部が廃部されるため1月2日に惜別試合が行われた。
【国際】 NZ対豪州戦(在日駐留軍)行われる 日本で海外チーム同士が試合することは珍しいが、NZと豪州の駐留軍選抜チームの試合が模範試合として花園と東京ラグビー場で行われた(『RUGBY』No5 P6)。
S23(1948)5.15○NZ駐留軍18−8●豪州駐留軍花園ラグビー場
S23(1948)5.24○NZ駐留軍37−8●豪州駐留軍東京ラグビー場