昭和29年(1954)度

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56シーズン目

【協会】 関東大学のスケジュール問題起こる 6月8日に法大日大中大、教育大の4大学から、早大慶大との対戦を希望する旨の文書が関東協会に提出され、スケジュール問題紛糾の発端となる。紆余曲折の結果、10月1日にスケジュール問題は、各校OBで小委員会を設け検討することでひとまず決着し、すでに取り組まれた日程どおりで試合を行うこととした。/風雨によりラグビー試合初の中止 11月28日秩父宮で予定されていた青学大エーコン、社会人関東予選の2試合が強い風雨のため試合が中止された。
【ルール】 「タックルされたプレヤーは直ちに起き上がってプレーすること」が明確になった。
【大学】 明大3年ぶりに全国制覇 第26回東西王座決定戦は、明大同大に33−0、関西学大に21−5、第5回朝日招待で九州代表に24−11と、シーズンを全勝で締めくくり文句のない3年ぶり8回目の全国制覇を果たした。/関東は明大、関西は同大関西学大が引き分け 第25回関東大学対抗戦は明大が9戦全勝で3年ぶり10回目の優勝、第26回関西大学対抗戦は同大(3年連続9回目)と関西学大(3年ぶり6回目)が引き分け双方優勝となった。/九州は西南学大4連覇 第4回九州大会は西南学大が38−3で長崎大を破って4連覇を果たした。
【社会人】 八幡製鉄が優勝 愛媛県松山市で行われた第7回全国社会人大会は、八幡製鉄が19−0で大映を下し2年ぶり4回目の優勝を遂げた。
【地域】 三地域対抗は関東が優勝 第8回三地域対抗で関東が九州を24−16、関西を46−0で破り2回目の優勝を遂げた。/第9回学生東西対抗は関東が58−13で勝ち7連勝。
【その他】 大学大会は関西大が初優勝、高校は慶応高が優勝 第5回大学大会は関西大が32−0で松山商大を下し初優勝を遂げた。第34回高校大会では慶応高秋田工を6−5で破り22年ぶり2回目の優勝を果たした。/国体は成年福岡、少年A神奈川、B秋田が優勝 第9回北海道国体は札幌市で開催され、成年は福岡県(全福岡)が19−0で東京都(全東京)を破って3連覇、少年の部は2グループに分けて行われ、Aグループでは神奈川県(慶応高)が6−0で岩手県(盛岡工)を、Bグループでは秋田県(秋田工)が13−0で大阪府(天王寺高)を破り、それぞれ優勝した。慶応高は国体と全国大会を制して2冠となり話題を集めた。