昭和48年(1973)1月15日 第10回日本選手権

写真 機関誌
秩父宮ラグビー場
リコー 35-9 明大
リコー明大に快勝して初の日本
昭和47年(1972)度 第10回日本選手権試合
1973年1月15日 G:秩父宮ラグビー場 R:牧弥太郎 KO 14:30
リコー359明大
1佐藤 鉄三郎(法大)1261笹田  学(①盛岡工)
C2後川 光夫(早大)233C2高田  司(④秋田工)
3板垣 吉信(大東一高)3畦田 広道(④秋田工)
4川崎  忠(日大)3T14西妻 多喜男(①福岡高)
5寺元 敏雄(法大)0G15岩沢 一義(③函館北高)
6井沢 義明(早大)0PG06吉田 純司(④福岡高)
7内田 昌裕(中大)0DG07田口 長二(③金足農)
8村田 義弘(中大)8境  政義(③中川商)
9田中 清司(日体大)4T09松尾 雄治(①目黒高)
10山本  巌(早大)2G010渡辺 千里(④函館西高)
11水谷  眞(法大)1PG111渡辺 貫一郎(③福岡高)
12藤田 康和(早大)0DG012小松  明(④目黒高)
13伊藤 忠幸(法大)13柴田 精三(④長崎西高)
14平木 明生(愛媛大)13714横山 教慶(③天理高)
15青木 孝也(日体大)15中川 裕史(②日田高)

 ミニ全日本と称されたリコーが、ついに念願の日本一に輝いた。挑戦者は大学選手権決勝で宿沢広朗主将率いる早大を、渡辺貫一郎の劇的逆転トライで破った高田司主将の明大。前評判は大いに盛り上がったが、残念ながら当日は、午前中の雪が雨になる悪コンディションでの決戦となってしまった。前半4分、リコーは青木のパントを水谷が押さえて先制、26分スクラムからのこぼれ球をSH田中、32分伊藤、平木、伊藤とリターンパスを通してトライとたたみかける。明大も前半終了間際に、SH新人松尾雄治がブラインドを突きWTB横山に好パスしてトライ(ゴール)で12−6と迫った。しかし健闘はここまで。後半はリコーに4トライ2G、1PGを奪われ、1PGを返すのが精いっぱい、35−9で完敗した。明大北島監督は「FWが押し込むどころか、逆に押し込まれるとは……」(ラグマガ)と完敗にお手上げだった。