昭和56年(1981)1月15日 第18回日本選手権試合

国立競技場

新日鉄釜石 10-3 同大

同大健闘、釜石苦しんでV3

昭和55年(1980)度 第18回日本選手権試合
1981年1月15日 G:国立競技場 R:野々村博 KO 14:30
新日鉄釜石 10 3 同大
1 石山 次郎(能代工) 4 3 1 大原 茂桂(③塔南高)
2 和田  透(函館北高) 6 0 2 井上 雅浩(④天理高)
3 洞口 孝治(釜石工) 3 中山 敬一(②同志社高)
4 千田 美智仁(黒沢尻工) 1 T 0 4 林  敏之(③徳島城北高)
5 瀬川  清(釜石工) 0 G 0 5 大八木 淳史(①伏見工)
6 高橋 博行(秋田高専) 0 PG 0 6 林 昌一郎(④同志社高)
7 佐野 正文(秋田工) 0 DG 1 C7 横本 吉史(④松山星稜高)
8 小林 一郎(釜石北高) 8 豊田 典俊(④島本高)
9 坂下 功正(宮古工) 0 T 0 9 萩本 光威(④報徳学園)
10 松尾 雄治(明大) 0 G 0 10 森岡 公隆(④長崎南高)
11 細川 直文(秋田工) 2 PG 0 11 菅野 有生央(④同志社高)
12 金野 年明(一関工) 0 DG 0 12 白川 佳朗(②天理高)
C13 森  重隆(明大) 13 西  正人(④徳島城北高)
14 永岡  章(慶大) 13 18 14 西村 一知(④諫早高)
15 谷藤 尚之(函館西高) 15 平田 良作(③広島工)

 釜石が、明大を下し16年ぶりに大学チャンピオンになった同大のチャレンジを受けた。

 昇り竜同大の勢いは凄まじく、釜石に1トライしか許さなかったが、力尽きて3−10と敗れた。釜石が7連覇のなかで一番苦しんだ試合であり、同大が見事な戦いを見せたといえる。前半35分、同大陣22メートルのスクラムから釜石が右に回し、松尾、森、永岡とパスがわたり、リターンパスを受けた谷藤が同大FB平田のタックルを振りきって飛び込んだ。この試合唯一のトライが釜石に勝利をもたらした。もちろん両チームの激しいタックル、隙のないディフェンスがもたらした結果であり、私のような「ロー・スコアゲーム大好き人間」にとっては堪えられない試合であった。前半10分の同大SO森岡の見事なドロップゴールと、釜石谷藤のトライで4−3で折り返した後半、釜石は金野の2PGで逃げきって10−3でV3を飾った。同大が力を出しきった試合だったが、釜石はそれでも崩せないチームに成長していた。