平成30年(2018)12月15日 第56回日本選手権大会決勝

写真 機関誌
秩父宮
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 55-5 サントリーサンゴリアス●
 神戸製鋼、圧倒! サントリーから8トライ、55得点
平成30年(2018)度 第56回日本選手権試合
2018年12月15日 G:秩父宮 R:久保 修平 
神戸製鋼コベルコスティーラーズ555サントリーサンゴリアス
1平島 久照(福岡大)2251堀越 康介(帝京大)
2有田 隆平(早大)3302中村 駿太(明大)
3山下 裕史(京産大)3垣永 真之介(早大)
4張  碩煥(延世大)3T14ジョー・ウィーラー(マルボロボーイズカレッジ)
5トム・フランクリン(オタゴ大)2G05真壁 伸弥(中大)
6グラント・ハッティング(ステレンボッシュ大)1PG06ツイ・ヘンドリック(帝京大)
C7橋本 大輝(京産大)0DG07西川 征克(関西学大)
8中島 イシレリ(流経大)8ショーン・マクマーン(レベルズ)
9日和佐 篤(法大)5T0C9流   大(帝京大)
10ダン・カーター(クライストチャーチボーイズ高)4G010マット・ギタウ(トゥーロン)
11山下 楽平(京産大)0PG011尾崎 晟也(帝京大)
12リチャード・バックマン(ネーピアボーイズ高)0DG012梶村 祐介(明大)
13アダム・アシュリークーパー(オーストラリアカトリック大)13村田 大志(早大)
14アンダーソンフレイザー(チャーチ高)5714成田 修平(明大)
15山中 亮平(早大)15松島 幸太朗(桐蔭学園)
交代【神】山崎基生(流経大)①、渡邊隆之(東海大)③、ヘイデン・パーカー(オタゴボーイズ高)⑩、谷口到(筑波大)、前川鐘平(東海大)⑦、梁正秋(京産大)⑨、鹿田翔平(流経大)②、重一生(帝京大)⑬ 【サ】北出卓也(東海大)②、セミセ・タラカイ(オーストラリアン・カレッジ)③、クリス・アルコック(ベーカーカレッジ)⑧、マット・ルーカス(キャンベラ大学)⑨、塚本健太(天理大)⑪、飯野晃司(帝京大)⑤、森川由紀乙(帝京大)①、田村煕(明治大)⑭

 12月15日、秩父宮ラグビー場に17,401人のファンを集めて行われた日本選手権決勝/トップリーグファイナルは、誰も予想しなかった点差で神戸製鋼が頂点に立った。
 試合はキックオフ後、早々に動いた。カーターが蹴り上げたボールを受けたサントリーが攻めるも、接点でターンオーバー。右に左にフェーズを重ね、最後はWTBアンダーソン フレイザーがふたりのディフェンスの間に走り込み、タックルを振り切って左中間インゴールへトライ。神戸製鋼は、9分後にもピッチ中盤のスクラムから攻め、15mライン間でボールを動かしながらチャンスを待ち、NO8中島イシレリがタックルを受けながら、バックハンドで右にロングパスを通し、走り込んだアンダーソンがインゴール右隅にトライ。
 12-0とリードした神戸は、この後PGとHO有田隆平のキックチャージからのトライを加え、前半だけで3トライ、22点を奪い、守っては、サントリーを1トライ(ノックオンを切り返されWTB尾崎晟也走り切られた)に抑えた。
 後半も真紅のジャージ神戸製鋼が5トライ、33点を追加し、サントリーを0点に抑えた。
 昨季までサントリーに所属したSH日和佐篤は言った。「スペースを攻める。そこはサントリーと一緒なのですが、ボールの運び方が少し違う。サントリーは一気に持っていく感じだが、神戸はFWの小さなパスを重ねていきます。」
 試合後、カーターはこの日のゲームプランを「サントリーはボールを渡したら危険なチーム。だからボールの保持が重要だった。我々は、フェーズを重ねていくうちにチャンスを作るゲームプランを、シーズンを通してやってきた。ボールを持って攻め続け、シェイプを作り、システムの中でプレーするのが私たちの強み。プランに沿ってプレーすればトライをとれると信じていた。前半3分のトライで、いつも通りやればトライが取れると皆が思ったはず。」と語った。
 今季の神戸製鋼はカーターという良き司令塔がやって来て、スティーラーズの選手たちの才能を存分に引き出したから、チーム力が高まり、チャンピオンになれたのだ。