昭和54年(1979)1月3日 昭和53年(1978)度 第15回大学選手権決勝

国立競技場

日体大 22-3 明大

日体大明大を下して9年ぶりに大学日本

昭和53年(1978)度 第15回大学選手権決勝
1979年1月3日 G:国立競技場 R:野々村博 KO 14:00
日体大 22 3 明大
C1 大場 隆生(④小倉高) 6 3 1 相沢 雅晴(②久我山高)
2 綿引  修(④水戸農) 16 0 2 和田  哲(③久我山高)
3 深沢 桂一郎(④日川高) 3 梨本 清隆(①新潟商)
4 松田 和彦(④新田高) 0 T 0 4 瀬川 健三(③長崎西高)
5 横山 香月(②山本高) 0 G 0 5 河瀬 秦治(①大工大高)
6 新川 敏明(④金沢向陽高) 2 PG 1 C6 内田 雄二(④大分舞鶴高)
7 岩出 雅之(③新宮高) 0 DG 0 7 遠藤 敬治(②松山西高)
8 河西  光(④水戸農) 8 瀬下 和夫(②秋田工)
9 金丸 津世志(④宮崎工) 3 T 0 9 窪田  穣(②目黒高)
10 芳野 喜隆(④和光高) 2 G 0 10 砂村 光信(②久我山高)
11 尾形 文仁(③貞光高) 0 PG 0 11 渡辺  登(④熊谷工)
12 小泉 博之(③磯原高) 0 DG 0 12 渡辺 和男(③目黒高)
13 奥野 晃広(③天理高) 13 金谷 福身(③高鍋高)
14 辻  悦朗(③淀川工) 13 11 14 牧  正男(④大分舞鶴高)
15 小泉 幸一(④柏高) 15 橋爪 利明(②大工大高)

 日体大がFW、BK一体となった展開ラグビーで見事に重量FWの明大を下した。前半は日体大の辻が2PGを決めて、橋爪の1PGの明大を6−3とリードして折り返した。勝負は後半に動いた。後半開始直後のスクラムを日体大が固いパックでグイッと押し込み、そのまま10メートル走った。スタンドがどよめくのも当然だ。FWには自信をもっている明大がこんな押され方をするのはあまり見たことがない。日体大はこれで一気に勢いづいた。6分ラインアウトからFB小泉幸が抜けて辻が右コーナーにトライ、自らゴールを決めて12−3とリードを広げた。23分には再び小泉博が抜いて内側へリターンパス、SO芳野が中央へトライ、芳野ゴール。39分にはPR深沢が突進、フォローした辻がトライして22−3の快勝となった。辻、小泉博らのBK陣の活躍も見事だったが、私は日体大フロントロー陣、大場、綿引、深沢が勝利の立役者だと見る。綿井永寿監督の笑顔がもう見られないのは寂しい限りだ。