昭和61年(1986)1月4日 昭和60年(1985)度 第22回大学選手権決勝

国立競技場

慶大 12-12 明大

(両校優勝、抽選で慶大日本選手権出場)

慶大明大相譲らず

昭和60年(1985)度 第22回大学選手権決勝
1986年1月4日 G:国立競技場 R:ファンワース KO 14:00
慶大 12 12 明大
1 橋本 達矢(④慶応高) 9 9 1 太田  治(③秋田工)
2 五所 紳一(④慶応高) 3 3 2 中村 紀夫(④城北高)
C3 中野 忠幸(③慶応高) 3 篠原 俊則(④帯広工)
4 柴田 志通(②慶応高) 0 T 1 4 乾  治生(③西陵商)
5 山越 克雄(③慶応高) 0 G 1 5 田中 龍幸(④秋田市立高)
6 栗原 正信(④慶応志木高) 3 PG 1 6 土井 太志(②報徳学園)
7 上島  治(③慶応高) 0 DG 0 7 中島 修二(②大津高)
8 油山 哲也(③慶応高) 8 高橋 善幸(④黒沢尻工)
9 生田 久貴(④慶応高) 0 T 0 C9 南  隆雄(④大工大高)
10 清水 周英(④慶応高) 0 G 0 10 佐藤  総(③早実高)
11 太田 浩介(③神戸高) 1 PG 1 11 国定(梅木)精豪(④青学高)
12 青井 博也(④桐朋高) 0 DG 0 12 出向井 豊(④大工大高)
13 林  千春(④慶応高) 13 川上 健司(②武豊高)
14 若林 俊康(③小石川高) 9 10 14 鵜沼 俊夫(②磐城高)
15 渡瀬 裕司(④慶応高) 15 村井 成人(③秋田工)
[双方優勝、抽選で慶大日本選手権に出場]

 4連覇を狙った同大は1回戦で早大に3−32と敗れ、決勝は激しい冷雨の中で慶明の対戦となった。前半、慶大青井3PG、明大川上1PGで9−3の局面、28分に明大がゴール前5メートルでスクラムを得た。好機来たれりと明大FWが慶大を押しきってスクラムトライ、川上のゴールも決まって9−9の同点。後半は両者1PGの3点ずつで、結局12−12で引き分けた。後半25分、9−12とリードされていた明大が、慶大ゴール前スクラムのチャンスを得た。慶大が耐えきれずフォーリングダウンの反則を犯したとき、明大の南主将はためらわずPGを狙わせ、川上が難なく成功した。私は、まず同点にして最後の10分に勝負を賭けたこの判断は正しかったと見るが、スクラムを選択していれば押しきれたという人も多かった。

 いまならトライが5点で明大が勝っていた。抽選に勝った慶大が余勢を駆ってトヨタを下して日本一になったので、シーズン無敗の明大は、無念の思いであっただろう。