55回続いた大会の成績を次ページの表のようにまとめてみた。
大会の出場チームは96で100に満たない。55年間続いたことを考えると、私には意外に少ない数に思える。だが、この表を見ると、各地区の予選を勝ち抜いて全国大会に勝ち上がることが、とても難しく価値あることだとわかる。
出場回数のトップは近畿日本鉄道である。53回出場は、わずか2回出場を逃したことがあるだけで、2位のトヨタ自動車の50回出場とあわせて偉大な記録であり、この両チームが大会を牽引してきたといえる。
優勝回数トップは八幡製鉄の12回、初期に黄金期を迎えていたとはいえ、第42回大会以降14年間出場できなかった最近の成績を見るにつけ、昭和54年(1979)度以降の低迷が残念でならない。それでも7連覇の新日鉄釜石、神戸製鋼の追従を許さない優勝記録はすごい。また55回の大会で、13チームしか優勝していないことは、いかに社会人の頂点に立つことが難しいかを教えてくれる。
大会出場チーム数 96 | ||
出場回数ベスト10 | ||
1 | 近畿日本鉄道 | 53回 |
2 | トヨタ自動車(旧トヨタ自工) | 50回 |
3 | 三洋電機(旧東京三洋) | 36回 |
4 | 神戸製鋼 | 34回 |
5 | リコー | 32回 |
6 | 新日鉄八幡(旧八幡製鉄) | 30回 |
6 | 新日鉄釜石(旧富士鉄釜石) | 30回 |
6 | 大阪府警 | 30回 |
9 | 九州電力 | 28回 |
10 | 東芝府中 | 26回 |
優勝チームおよび優勝回数(引き分け優勝を含む) | |||
1 | 新日鉄八幡(旧八幡製鉄) | 12回 | |
2 | 神戸製鋼 | 9回 | |
2 | 新日鉄釜石(旧富士鉄釜石) | 9回 | (引き分け優勝1回を含む) |
4 | 近畿日本鉄道 | 8回 | (引き分け優勝1回を含む) |
5 | トヨタ自動車(旧トヨタ自工) | 5回 | |
6 | 東芝府中 | 3回 | |
6 | リコー | 3回 | (引き分け優勝1回を含む) |
6 | サントリー | 3回 | (引き分け優勝1回を含む) |
9 | 三菱自工京都(旧三菱重工京都) | 2回 | |
10 | 三洋電機(旧東京三洋) | 1回 | (引き分け優勝) |
10 | 九州電力 | 1回 | (引き分け優勝) |
10 | 三井化学 | 1回 | |
10 | 配炭公団 | 1回 |
社会人大会ポイント換算成績表
大会の成績をポイントに換算した表では、トップ近鉄と2位トヨタがずば抜けている。各大会で平均して好成績を収めてきたのがこの両チームであり、社会人大会への貢献度が特出している。皆さんはこの成績表を見てどんな感慨を覚えるのであろうか。
ポイント換算ベスト10 | ||
*ポイント基準 | ||
(優勝=5点、準優勝=4点、ベスト4=3点、ベスト8=2点、出場=1点) | ||
1 | 近畿日本鉄道 | 140点 |
2 | トヨタ自動車(旧トヨタ自工) | 137点 |
3 | 新日鉄八幡(旧八幡製鉄) | 96点 |
3 | 神戸製鋼 | 96点 |
5 | 新日鉄釜石(旧富士鉄釜石) | 95点 |
6 | 三洋電機(旧東京三洋) | 90点 |
7 | 東芝府中 | 76点 |
8 | リコー | 75点 |
9 | 三菱自工京都(旧三菱重工京都) | 51点 |
10 | サントリー | 49点 |