昭和26年(1951)度 第4回社会人大会決勝

昭和27年(1952)1月6日 松山市堀之内ラグビー場

八幡製鉄 11-3 近畿日本鉄道●

八幡、近鉄を破り2連覇

昭和26年(1951)度 第4回社会人大会決勝
1952年1月6日 G:松山市堀之内 R:山地 翆 KO 不明
八幡製鉄 11 3 近畿日本鉄道
1 小林(末松)繁(東筑高) 3 0 1 中島 義信(立命大)
C2 守田 貞義(九大) 8 3 2 増田 孝雄(天理高)
3 伊藤 光徳(福岡工) 3 上辻 喜之次
4 川崎 正忠(鹿児島二中) 1 T 0 4 貴志  篤(三尾高)
5 森広 末之(熊本工) 0 G 0 5 服部 正一
6 高倉 泰三(早大) 0 PG 0 6 上田 清司
7 中島 節雄(早大) 0 DG 0 7 藤田 政信(三尾高)
8 園田  実(常盤中) 8 青山 正弘(京都一商)
9 鎌田 博光(熊本工) 2 T 1 9 伊達 幸一
10 尾郷 直司(八幡高) 1 G 0 10 野田 正夫(西京高)
11 平山  武(長崎経専) 0 PG 0 11 柘植 平内(京城商)
12 岩城 睦二(早大) 0 DG 0 12 甲佐 史郎(大阪大)
13 戸次  徳(東筑高) 13 樋口 政一(京城商)
14 大月 雅宣(早大) 3 5 14 久保 昌一
15 野見山 可邦(明大) 15 大江 賀寿雄(日大)
近鉄はエイトFW]キャプテン不明

 社会人ラグビー史に八幡、近鉄時代と称された両雄の第1回決戦は松山で行われた。『近鉄ラグビー部50年史』&『八幡製鉄ラグビー部70年史』によると、くしくも、ともに昭和2年(1927)の創部である。八幡は早明のOBが中心であるのに対し、近鉄は立命大出の中島義信、日大出の大江賀寿雄を中心に同好の士が頑張っている程度だったと『近鉄50年史』に書かれている。大映トヨタを撃破した八幡と、住友奔別、神鋼を破った近鉄との対戦は、八幡が11−3で順当な勝利を収めたが、トライ数3対1に示されるように近鉄の健闘が光った試合でもあった。「決勝戦は雨上がりの悪コンディションだったので、エイトの近鉄FWにプラスすると思われたところ、後半セブンの八幡に当たり負けしたうえHB団の不調からついに優勝を逃がした。八幡はFB野見山の適時ライン参加やバックロー中島の展開が効いて危なげなく2連勝を飾った」(朝日、永井肇)。