昭和35年(1960)度 第13回社会人大会決勝

昭和36年(1961)1月8日 秩父宮ラグビー場

八幡製鉄 3-0 近畿日本鉄道●

八幡、近鉄との3年連続決勝対決に勝つ

昭和35年(1960)度 第13回社会人大会決勝
1961年1月8日 G:秩父宮ラグビー場 R:川田大介 KO 14:00
八幡製鉄 3 0 近畿日本鉄道
1 吉村 靖俊(福岡工) 0 0 1 松尾 潤一(同大)
2 江藤 敏勝(福岡高) 3 0 2 蓬田 和志(天理高)
3 藤  晃和(明大) 3 畠山  忠(秋田工)
C4 渡辺(松岡)英昭(明大) 0 T 0 4 中得 徹男(立命大)
5 草津 正武(熊本工) 0 G 0 5 前田 恭平(同大)
6 山崎 靖彦(早大) 0 PG 0 6 渡辺 修吉(美馬商工)
7 西住 弘久(福岡工) 0 DG 0 7 辻井 清倫(洛北高)
8 植木 史朗(福岡高) 8 武田  明(尼崎高)
9 関根 万睦(早大) 1 T 0 9 福田  廣(日大)
10 尾郷 直司(八幡高) 0 G 0 C10 上坂 桂造(同大)
11 筒井  清(八幡高) 0 PG 0 11 神庭 正生(天理高)
12 尾崎 政雄(早大) 0 DG 0 12 森田 重雄(天理高)
13 土屋 俊明(明大) 13 田中 伸治(徳島城東高)
14 宮井 国夫(明大) 6 7 14 芦田 善美(天理高)
15 松岡 要三(明大) 15 山田 満久(西京高)

 八幡が近鉄を3タテにして3連覇を遂げた。八幡は社会人2連覇を記念して、9月にカナダ遠征を行い4勝2敗の成績で帰国した。カナダ遠征で大活躍した巨漢草津正武[後にプロレスに転じたグレート草津]、早大のフランカーで活躍した尾崎政雄、明大のFB松岡要三[いずれも日本代表]らが加わり絶頂期にあった。しかし近鉄もベテラン福田、上坂を中心に一歩も引かない大接戦となった。

 前半は0−0。「八幡のトライは後半7分、近鉄陣右27ヤードのPG、尾郷が失敗したあと、ゴール前のルーズとなり、近鉄に出たボールを神庭がミス、これを土屋が拾って飛び込んであげたもの。その後も八幡は再三近鉄のゴールをおびやかしたが、近鉄の堅い守りをどうしても抜けなかった」(朝日、小川清一)。