昭和41年(1966)度 第19回社会人大会決勝

昭和42年(1967)1月8日 秩父宮ラグビー場

○近畿日本鉄道 15-3 トヨタ自工●

近鉄磐石の強みを見せ5回目の優勝

昭和41年(1966)度 第19回社会人大会決勝
1967年1月8日 G:秩父宮ラグビー場 R:堤 和久 KO 14:30
近畿日本鉄道 15 3 トヨタ自工
1 川崎 守央(布施工) 9 0 1 田中  武(法大)
2 中山  忠(秋田工) 6 3 2 角屋 政雄(北見北斗高)
3 神野  崇(関西大) 3 石井 京三(法大)
4 前田 弘夫(花園高) 3 T 0 4 藤原  進(明大)
5 鎌田 勝美(法大) 0 G 0 5 安藤 勝彦(明大)
6 伊家村 昭三(目黒高) 0 PG 0 6 黒丸  弘(秋田工)
7 石塚 広治(同大) 0 DG 0 7 田中  稔(立大)
8 河合 義信(目黒高) 8 丸山 勝司(遠賀高)
9 大久保 吉則(法大) 2 T 1 9 松田 章三(日体大)
10 豊田 次朗(西南学大) 0 G 0 10 相羽 東湖(保善高)
11 坂田 好弘(同大) 0 PG 0 11 山田 陸康(法大)
12 長谷川 雄彦(同大) 0 DG 0 12 北岡 一美(福岡電波高)
13 片岡 幹郎(関西大) 13 尾崎 真義(法大)
C14 神庭 正生(天理高) 7 1 14 曽我部 信武(法大)
15 伊海田 誠男(日大) 15 吉永 昌夫(日大)
キャプテン不明

 近鉄が最盛期に入り八幡の時代が終わりを告げる。八幡は準決勝でトヨタに5−6で敗れた。誰もまだ、このまま八幡がトップチームの座を失うことになるとは知る由もない。トヨタは田中武、石井、藤原、田中稔、尾崎、山田らのベテランが健在でチーム力は上昇モードに入っていた。一方の近鉄は川崎、中山、神野の第1列が強く、LOに日本代表の小笠原、鎌田が加入、石塚が絶頂期にあり、大久保、豊田のハーフ団が坂田、神庭の両ウイングを走らせてトライを取る形ができたチームであった。近鉄は前半からトヨタを圧倒、10分にはスクラムサイドを大久保が抜いてトライ、ついで石塚が抜き坂田につないでトライ、終了間際に豊田が抜いて神庭がトライとたたみかけた。後半も近鉄は石塚と坂田がトライを加え、トヨタの反撃を山田の1トライに抑えて快勝した。ただし、グラウンドコンディションは良好だったのに近鉄は5つのゴールキックをすべて外した。