昭和49年(1974)度 第27回社会人大会決勝

昭和50年(1975)1月8日 花園ラグビー場

○近畿日本鉄道 10-7 リコー

近鉄リコーに雪辱して8回目の優勝

昭和49年(1974)度 第27回社会人大会決勝
1975年1月8日 G:花園ラグビー場 R:牧弥太郎 KO 14:30
近畿日本鉄道 10 7 リコー
1 吉井 隆憲(追手門学院) 6 0 1 佐藤 鉄三郎(法大)
2 黒坂 敏夫(同大) 4 7 C2 後川 光夫(早大)
3 原   進(東洋大) 3 広田  実(日体大)
4 小笠原 博(弘前実) 0 T 0 4 豊田  茂(中大)
5 首藤 幸一(北九州工専) 0 G 0 5 寺元 敏雄(法大)
6 下司 光男(志摩高) 2 PG 0 6 大坪 重雄(同大)
7 笠井 宏裕(和歌山工) 0 DG 0 7 内田 昌裕(中大)
8 吉野 一仁(大経大) 8 村田 義弘(中大)
C9 今里 良三(中大) 1 T 1 9 竹谷  満(専大)
10 上村 和弘(天理高) 0 G 0 10 藤田 康和(早大)
11 坂田 好弘(同大) 0 PG 1 11 水野 久光(西陵商)
12 栗原  進(東洋大) 0 DG 0 12 小田木 透(日体大)
13 吉田 正雄(法大) 13 伊藤 忠幸(法大)
14 浜野 武史(関西学大) 10 10 14 平木 明生(愛媛大)
15 越久  守(板野高) 15 山本  巌(早大)

 前回に続いて両チームが死闘を演じてファンを熱狂させた。近鉄はこの大会苦戦の連続だったが、すべての試合に集中力を切らさず、ついに6年ぶり8回目の優勝を果たした。

 近鉄東京三洋に18−15、新日鉄八幡に15−6、準決勝の新日鉄釜石には14−14と引き分け抽選勝ち、決勝のリコー戦が10−7である。決勝戦は、近鉄が前半から徹底したアップアンドアンダーで終始リコー陣で戦った。SO上村和弘の2PGで6−0とリードして前半終了。後半7分にリコーはFB山本巌のPGで6−3と迫まり、さらに13分には近鉄のアタックをつぶしてターンオーバーするや素早くオープンに回し山本、伊藤、平木でトライ7−6と逆転した。近鉄はひるまず26分にオープンに展開したラックから、SH今里良三が飛び出してきたリコーバックスのライン背後にパントを上げ、CTB吉田正雄が快足を飛ばしてコーナーに飛び込みトライ、10−7と再逆転して優勝を手中に収めた。