昭和51年(1976)度 第29回社会人大会決勝

昭和52年(1977)1月8日 秩父宮ラグビー場

新日鉄釜石 27-3 トヨタ自工●

釜石、トヨタに快勝して初の単独優勝

昭和51年(1976)度 第29回社会人大会決勝
1977年1月8日 G:秩父宮ラグビー場 R:町井徹郎 KO 14:30
新日鉄釜石 27 3 トヨタ自工
1 佐々木 崇(北見北斗高) 9 0 1 高田  司(明大)
C2 和田  透(函館北高) 18 3 C2 関口 憲明(日体大)
3 洞口 孝治(釜石工) 3 永田 重行(明大)
4 畠山  剛(秋田西中) 0 T 0 4 境  政義(明大)
5 瀬川  清(釜石工) 0 G 0 5 太田  昭(安城農林)
6 八重樫 泰治(函館西高) 3 PG 0 6 赤間 英夫(日体大)
7 佐野 正文(秋田工) 0 DG 0 7 益田  清(早大)
8 小林 一郎(釜石北高) 8 太田  豊(千葉敬愛高)
9 南村(山口)明美(北見北斗高) 4 T 0 9 上田 昭夫(慶大)
10 松尾 雄治(明大) 1 G 0 10 春藤 尚弘(天理大)
11 細川 直文(秋田工) 0 PG 1 11 金指 敦彦(早大)
12 干場 日朗志(釜石北高) 0 DG 0 12 田中 伸典(天理大)
13 森  重隆(明大) 13 吉村 孝秀(日体大)
14 横山  悟(函館北高) 15 8 14 植田  実(日体大)
15 谷藤 尚之(函館西高) 15 萬谷 勝治(早大)

 明大から松尾雄治が入社した釜石は、森重隆とのコンビで着々とチーム作りが進み、ついに悲願の単独優勝を果たした。対戦相手は大学のトッププレーヤーを揃えたトヨタ自工である。釜石はSO松尾のキックでトヨタ陣内で試合を組み立て、そつなく3PGを奪って前半を9−0で折り返した。後半12分にはトヨタのCTB田中伸典がPGを決めて9−3と迫る。試合の流れは後半15分、釜石がスクラムから右へ回しFB谷藤尚之が切れ込んでラック、松尾がハイパントを上げ相手をつぶしたラックから左へ松尾、森、細川直文でトライという見事な連続攻撃で決まった。30分にも釜石はNo8小林一郎がドリブルからトライ、さらにもう2トライを重ねて完勝した。釜石の勝因は松尾のゲームメイクに負うところが多いが、釜石の前へ踏み込むディフェンスに、持ち味のライン攻撃を寸断されたトヨタが自滅したともいえる。