昭和56年(1981)度 第34回社会人大会決勝

昭和57年(1982)1月8日 花園ラグビー場

新日鉄釜石 19-0 トヨタ自工●

釜石磐石の快進撃、トヨタを下して4連覇

昭和56年(1981)度 第34回社会人大会決勝
1982年1月8日 G:花園ラグビー場 R:森本 圭 KO 14:00
新日鉄釜石 19 0 トヨタ自工
1 石山 次郎(能代工) 3 0 1 八角 浩司(保善高)
2 和田  透(函館北高) 16 0 C2 平井 俊洋(同大)
3 洞口 孝治(釜石工) 3 池田 洋七郎(中京大)
4 千田 美智仁(黒沢尻工) 0 T 0 4 太田  豊(千葉敬愛高)
5 瀬川  清(釜石工) 0 G 0 5 横田 俊光(沼津工)
6 高橋 博行(秋田工専) 1 PG 0 6 神田  敏(新潟工)
7 氏家 靖男(黒沢尻工) 0 DG 0 7 瀬川 秀也(岩内高)
8 小笠原 常雄(盛岡工) 8 三島 茂生(関商工)
9 坂下 功正(宮古工) 3 T 0 9 森脇 浩二(中京大)
C10 松尾 雄治(明大) 2 G 0 10 芳野 喜隆(日体大)
11 佐藤  勉(青森工) 0 PG 0 11 辻  悦朗(日体大)
12 金野 年明(一関工) 0 DG 0 12 斉藤  進(秋田工)
13 森  重隆(明大) 13 五熊 宏明(名古屋大)
14 永岡  章(慶大) 6 12 14 植田  実(日体大)
15 谷藤 尚之(函館西高) 15 矢島 鉄朗(同大)
交代【新】宮本政志(宮古商)⑤ 【ト】太田昭(安城農林)④

 釜石は3連覇を達成した小藪修監督から森重隆にバトンタッチ、森はプレーイングマネジャーとしてチームを引っ張った。FWからFL佐野正文、No8小林一郎、BKからWTB細川直文のベテラン3人が引退した。これを氏家靖男、小笠原常雄、佐藤勉が埋めてゆるぎなかった。三菱自工京都を25−3、近鉄を26−4、九州電力を21−9、決勝のトヨタは19−0と完封した戦績が証明している。決勝戦でのシャットアウトは21年ぶり[昭和36年(1961)1月8日八幡3−0近鉄]。前半は釜石CTB金野年明のPGで3−0と拮抗していた。勝負が決まったのは後半23分、ゴール前トヨタボールのスクラムを釜石FWが猛烈にプッシュ、ボールコントロールを乱したトヨタFWの足元にあったボールをSH坂下功正が素早く押さえたもの。トヨタFWにとっては屈辱のトライであった。その後氏家、石山のトライを加えた釜石が19−0で4連覇を達成した。