平成9年(1997)度 第50回社会人大会決勝

平成10年(1998)1月11日 花園ラグビー場

東芝府中 14-6 サントリー

東芝府中、“PからGO”で2連覇

平成9年(1997)度 第50回社会人大会決勝
1998年1月11日 G:花園ラグビー場 R:ボイデン KO 14:00
東芝府中 14 6 サントリー
1 溝辺 圭司(関東学大) 14 6 1 長谷川 慎(中大)
2 薫田 真広(筑波大) 0 0 2 坂田 正彰(法大)
3 中村 正人(筑波大) 3 中村 直人(同大)
4 釜沢  晋(大東大) 2 T 0 4 星川 大輔(関東学大)
5 安田  桂(専大) 2 G 0 5 栗原 誠治(早大)
6 渡邊 泰憲(日体大) 0 PG 2 6 グレン・エニス(BC大)
7 高木 利幸(大東大) 0 DG 0 7 天野 義久(明大)
8 ロバート・ゴードン(オタゴ大) 8 清宮 克幸(早大)
9 村田  亙(専大) 0 T 0 C9 永友 洋司(明大)
10 島崎 正吾(佐賀工) 0 G 0 10 武山 哲也(日体大)
11 和田 賢一(東海大) 0 PG 0 11 吹田 長生(青学大)
12 新里 二郎(浪速工) 0 DG 0 12 今駒 憲二(早大)
C13 アンドリュー・マコーミック(クライストチャーチ高) 13 アルフレッド・ウルイナヤウ(オークランド工大)
14 森田 栄一郎(東洋大) 22 7 14 尾関 弘樹(日体大)
15 松田  努(関東学大) 15 今泉  清(早大)
交代【サ】沖土居稔(福工大)⑪、岡安倫朗(明大)⑬、マックスウェル・オルソン(マリスト高)⑤

 東芝は“PからGO”の信念を貫いて2連覇を果たした。トライはわずか2つだったが、PGは0、予選プール3試合、決勝トーナメント3試合、計6試合のいずれもがノーPGである。向井昭吾監督は「ロスタイム、反則を得てゴールが入れば逆転という場面でも、うちは攻める。『狙う』と思ったとき、負けです」(『社会人ラグビー50年史』P246)。とまで言いきっている。セオリー無視の面もあるが、これだけチームに徹底したのはすごい。

 前半12分に永友のPGでサントリーが先制した。33分に東芝がラックから村田、島崎、和田とつないでトライ(島崎ゴール)、37分東芝ラックから村田、マコーミック、ゴードンでトライ(島崎ゴール)、40分サントリー永友PGで東芝14−6サントリー。後半は両者譲らず得点なし。東芝は“PからGO”だけでなく、サントリーのモール攻撃を断ち切ったディフェンスの勝利でもあった。