平成21年(2009)度 第7回トップリーグプレーオフ決勝

平成22年(2010)1月31日 秩父宮ラグビー場

東芝ブレイブルーパス 6-0 三洋電機ワイルドナイツ●

三洋電機無念、東芝に優勝を奪われる

平成21年(2009)度 第7回 トップリーグプレーオフ決勝
2010年1月31日 G:秩父宮ラグビー場 R:相田真治 KO 14:00
東芝ブレイブルーパス 6 0 三洋電機ワイルドナイツ
1 久保 知大(筑波大) 6 0 1 木川 隼吾(大東大)
2 湯原 祐希(流経大) 0 0 2 山本  貢(関東学大)
3 櫻井 寿貴(関東学大) 3 相馬 朋和(帝京大)
4 望月 雄太(同大) 0 T 0 4 ジャスティン・アイブス(タイエリ高)
5 大野  均(日大) 0 G 0 5 ダニエル・ヒーナン(サザンQL大)
6 スティーブン・ベイツ(ワイカト大) 2 PG 0 6 劉  永男(檀国大)
7 中居 智昭(熊本工) 0 DG 0 7 若松 大志(関東学大)
8 豊田 真人(東海大) 8 ホラニ龍コリニアシ(埼玉工大)
9 吉田 朋生(東海大) 0 T 0 9 田中 史朗(京産大)
10 ディビット・ヒル(ワイカト大) 0 G 0 10 トニー・ブラウン(オタゴ大)
11 宇薄 岳央(同大) 0 PG 0 11 三宅  敬(関東学大)
12 仙波 智裕(同大) 0 DG 0 12 入江 順和(関東学大)
13 ニール・ブリュー(オタゴ大) 13 山内 智一(大東大)
C14 廣瀬 俊朗(慶大) 17 7 14 三木 亮平(龍谷大)
15 立川 剛士(関東学大) 15 田辺  淳(クライストチャーチ教育大)
交代【東】笠井建士(法大)③、ナタニエラ・オト(大東大)⑪、猪口拓(慶大)→湯原シンビン中⑧と交代 【三】川俣直樹(明大)①、堀江翔太(帝京大)②、シオネ・バツベイ(拓大)④、榎本淳平(関東学大)⑫、吉田尚史(専大)⑪、田井中啓彰(関東学大)⑬  シンビン=湯原(東)

 素晴らしい決勝戦だった。リーグ戦では18−24で三洋に敗れた東芝だったが、準決勝でサントリーを35−24で下して調子を上げてきた。力はまったく互角、満員の観客が両チームを応援する歓声の中、死闘を演じた熱戦の結果はお互いにノートライ、前半に2つのPGを決めた東芝が6−0で勝利をもぎ取った。

 私は観戦記でロースコアの接戦が好きだと書いてきた。トライシーンが見られないのは確かに寂しいが、この日グラウンドで観戦した2万のファンの誰もが、ノートライゲームを堪能してくれたはずだ。言葉にならない肉弾相打つせめぎ合いは、ラグビーファンの心を打ったに違いない。両チームのディフェンスが完璧で、どうしても奪いたいトライがゴール寸前で取れない。タックルのないラグビーはわさびのない寿司だ。最後の逆転に賭ける三洋の猛攻、バツベイにボールがわたった瞬間、東芝の久保と猪口が宙を跳んで猛タックル。ターンオーバーしてノーサイドの笛が吹かれた。