平成23年(2011)度 ジャパンラグビー トップリーグ 2011-2012 プレーオフ トーナメント

平成24年(2012)2月26日 秩父宮 

サントリーサンゴリアス 47-28 パナソニックワイルドナイツ●

サントリーサンゴリアス徹底したアタッキングラグビーで勝利

平成23年(2011)度 ジャパンラグビー トップリーグ 2011-2012 プレーオフ トーナメント
2012年2月26日 G:秩父宮ラグビー場 R:平林 泰三 KO 14:00
サントリーサンゴリアス 47 28 パナソニックワイルドナイツ
1 小川 真也(日体大) 20 13 1 木川 隼吾(大東大)
2 青木 佑輔(早大) 27 15 2 堀江 翔太(帝京大)
3 畠山 健介(早大) 3 相馬 朋和(帝京大)
4 田原 太一(同大) 2 T 1 4 飯島 陽一(大東大)
5 真壁 伸弥(中大) 2 G 1 5 劉  永男(檀国大)
6 ジョージ・スミス(ブランビーズ) 2 PG 2 6 バツベイ・シオネ(拓大)
7 佐々木 隆道(早大) 0 DG 0 7 若松 大志(関東学大)
C8 竹本 隼太郎(慶大) 8 ヘンドリック・ツイ(帝京大)
9 フーリー・デュプレア(ブルズ) 3 T 2 9 田中 史朗(京産大)
10 トゥシ・ピシ(クルセイダース) 3 G 1 10 マイク・デラーニ(チーフス)
11 小野澤 宏時(中大) 2 PG 1 11 山田 章仁(慶大)
12 ライアン・ニコラス(オタゴ大) 0 DG 0 C12 霜村 誠一(関東学大)
13 岸和田 玲央(法大) 13 ジャック・フーリー(ストーマーズ)
14 長友 泰憲(中大) 6 10 14 北川 智規(関東学大)
15 有賀  剛(関東学大) 15 田邊  淳(クライストチャーチ教育大)
交代【サ】トッド・クレバー(ライオンズ)④、日和佐篤(法大)⑨、元申騎(明大)⑧、ピーター・ヒューワット(ワラタス)⑩、池谷陽輔(法大)①、山岡俊(明大)②、野村直矢(法大)⑬ 【パ】川俣直樹(明大)①、西原忠佑(明大)⑦、野口佑太(正智深谷)⑩、サム・ノートンナイト(カーディフ)⑮、イーリー・ニコラス(拓大)⑨、堺田純(関東学大)⑤

 2012年2月26日、秩父宮ラグビー場で行われたプレーオフトーナメントファイナルで勝利したのは、キックオフ直後から徹底したアタッキング・ラグビーを貫いたサントリーサンゴリアスだった。「パナソニックのラッシュディフェンス(激しく前に出てくる防御)には接点で負けたらダメ。シンプルなプレーで接点に勝とうとしました。最初の10分にそれができました」と竹本隼太郎キャプテン。パナソニックにペースを握られる場面もあったが、粘り強く守りぬいての勝利。レギュラーシーズン13節も12勝1敗での1位通過で、文句のつけようのない優勝だった。

 パナソニックワイルドナイツの霜村誠一キャプテンは言った。「一つ一つのプレーで少しずつ食い込まれました」

 前半19分、パナソニックのCTBジャック・フーリーが個人技でトライを奪う。ラックサイドをついたSH田中史朗がタックルを受けると、密集背後からスルスルを加速して、一気にインゴールまで駆け抜けた。

 サントリーは、前半32、36分の連続トライで流れをつかむ。ラックサイドを佐々木隆道が抜け出し、絶妙のパスをSHフーリー・デュプレアへ浮かしてトライ。続いて、ゴール前のラインアウトからモールを押し込み、20-13とリードしたのだ。

 決勝トライは、後半24分のジョージ・スミスだった。ブレイクダウンで前に出たポイントから右に展開すると見せて、スミスが内側に切れ込んでトライ。これでスコアは、37-16。ほぼ勝敗は決した。「去年のサントリーはスピーディーにボールを動かすチームでしたが、今年はさらに柔軟性をもって戦うことのできるチームになりました」とエディー・ジョーンズGM兼監督も嬉しそうに微笑んでいた。

 プレーオフトーナメントのMVPは、3トライのジョージ・スミス。「いつもチームの中での役割を意識してプレーしています。3トライとはいえ、2トライはモールからのもので、練習の成果です」。