テストNo.29 NZ大学選抜第3回来日第3戦

昭和45年(1970)3月8日 秩父宮ラグビー場

日本代表 6-16 NZ大学選抜

またもNZUの牙城破れず

No.68★29 NZ大学選抜第3回来日第3戦
1970年3月8日 G:秩父宮ラグビー場 R:堤和久 KO 14:30
日本代表 6 16 NZ大学選抜
1 川崎 守央(近鉄) 3 5 1 アラン・マクレラン
C2 小俣 忠彦(三菱京都) 3 11 2 ポール・バレット
3 下薗 征昭(八幡) 3 ケリー・マクドナルド
4 小笠原 博(近鉄) 0 T 1 4 ジョン・シャーロック
5 鎌田 勝美(近鉄) 0 G 1 5 ロジャー・ハウス
6 井澤 義明(早大) 1 PG 0 6 アレックス・マセソン
7 山口 良治(京都市役所) 0 DG 0 7 スティーブ・リーニー
8 松岡  智(三菱京都) 8 ピーター・ダンカン
9 今里 良三(近鉄) 0 T 3 9 ローリー・カラトー
10 藤本 忠正(早大OB) 0 G 1 10 アール・カートン
11 坂田 好弘(近鉄) 1 PG 0 11 リー・コリンズ
12 横井  章(三菱京都) 0 DG 0 C12 ジェラルド・ケンバー
13 島崎 文治(東洋工業) 13 グラハム・ソーン
14 伊藤 忠幸(リコー) 6 16 14 マイク・オカラハン
15 萬谷 勝治(トヨタ) 15 エバン・テイラー
得点:PG山口2

 NZ遠征で大健闘をみせた日本代表の力は本物だった。私も日本が素晴らしいチームに成長したことを目の当たりにして感動した。NZUのディフェンスを崩せずにノートライに終わったことは残念だったが、日本も好ディフェンスで対抗し4トライの16点に抑える見事な戦いを見せてくれた。「全日本は15分、山口が左中間PGで先手を取るという理想的なスタートを切り、NZUの息の詰まるような猛攻も食い止めた。とくに27分、テイラー、ダンカンの連続的な猛進をゴール寸前で止めた捨て身のタックルは見事であった。しかし31分NZUはケンバー、ソーン、バレットとつなぐ攻撃でトライを奪い、ケンバーのゴール成功で逆転した。後半3分カートンがトライ。全日本は18分山口のPGで10−6と迫ったのが精一杯。NZUは21分テイラーの突進からオカラハンがトライを加え、34分にはラインアウトからカートン、ソーンの速攻トライで止めを刺した」(毎日、池口康雄)。