テストNo.35 豪州代表コルツ(U23)来日第6戦

昭和47年(1972)4月2日 花園ラグビー場

日本代表 24-22 豪州代表コルツ

ラフプレーのコルツに競り勝つ

No.78★35 豪州代表コルツ(U23)来日第6戦
1972年4月2日 G:花園ラグビー場 R:池田正徳 KO 14:20
日本代表 24 22 豪州代表コルツ
1 原   進(近鉄) 18 6 1 スティファン・フィンネン
2 後川 光夫(リコー) 6 16 2 イアン・ロス
3 下薗 征昭(八幡) 3 クリストファー・ハンディー
4 小笠原 博(近鉄) 2 T 1 C4 ロバート・ウッド
5 寺井 敏雄(八幡) 2 G 1 5 バリー・スタンブルズ
6 井澤 義明(リコー) 2 PG 0 6 ジョン・マレエー
7 山口 良治(京都市役所) 0 DG 0 7 マイケル・ゴールドマン
8 村田 義弘(リコー) 8 マイケル・フリン
9 今里 良三(近鉄) 1 T 2 9 テレンス・プラッテン
10 藤本 忠正(早大OB) 1 G 1 10 イアン・クラーク
11 水谷  眞(リコー) 0 PG 1 11 テリー・ライアン
C12 横井  章(三菱京都) 0 DG 1 12 デビッド・ラシー
13 宮田 浩二(釜石) 13 ロス・バーレル
14 伊藤 忠幸(リコー) 10 17 14 ロバーツ・パーカー
15 萬谷 勝治(トヨタ) 15 ローレンス・モナハン
交代【豪】グレゴリー・ホルベン⑨
得点:T井澤、村田、水谷、G山口3、PG山口2

 岡仁詩監督は初テストで豪州コルツ[23歳未満]に勝利を収めた。メンバーは大西監督時代からの歴戦の勇士たちである。「ラフ・プレーに終始」(読売)、「なぐる・けるの連続」(朝日)など、各紙にこぞって非難されるのはラグビーでは珍しいことだ。「きょうのコルツのプレーは許されない。大西総監督と相談して第2戦の全日本の前にデブナム団長、ファーネス監督と話し合い、フェアプレーを要望する」(川越藤一郎関西協会理事長談)。後味が悪い試合だったが、日本の勝利が何よりの救いだった。日本は前半6分、10分に山口がPGを決めて先行、18分にラインアウトからゴールドマンにトライ(ゴール)を許し同点。25分にスクラムから横井が抜き、水谷がトライ(ゴール)。38分にはラインアウトから井澤が飛び込みトライ(ゴール)。後半14分、日本はゴール前スクラムから左に回し、井澤から村田に渡ってトライ(ゴール)。コルツに16点を許したが辛くも2点差で逃げきった。