テストNo.48 ウエールズ代表第1回来日第3戦

昭和50年(1975)9月21日 花園ラグビー場

日本代表 12-56 ウエールズ代表

赤い悪魔に蹂躙される

No.129★48 ウエールズ代表第1回来日第3戦
1975年9月21日 G:花園ラグビー場 R:N.サンソン(E) KO 15:30
日本代表 12 56 ウエールズ代表
1 高田  司(トヨタ) 9 26 1 トニー・フォクナー
2 黒坂 敏夫(近鉄) 3 30 2 ボビー・ウインザー
3 原   進(近鉄) 3 バリー・リュエリン
4 小笠原 博(近鉄) 0 T 4 4 ジョフ・ウィール
5 寺井 敏雄(八幡) 0 G 2 5 アラン・マーチン
6 井澤 義明(早大OB) 3 PG 2 6 リー・コブナー
7 石塚 武生(リコー) 0 DG 0 7 トレバー・エバンス
8 小林 一郎(釜石) C8 マービン・デービス
C9 今里 良三(近鉄) 0 T 6 9 ガレス・エトワーズ
10 井口 雅勝(栗田工業) 0 G 3 10 ジョン・ベバン
11 有賀  健(リコー) 1 PG 0 11 J.J.ウイリアムズ
12 吉田 正雄(近鉄) 0 DG 0 12 スティーブ・ヘンウィック
13 森  重隆(釜石) 13 レイ・グラベル
14 藤原  優(早大) 10 15 14 ジェラルド・デービス
15 植山 信幸(横河) 15 J.P.R.ウィリアムズ
交代【日】田中伸典(天理大)⑫ 【ウ】クライブ・シェル⑨
得点:PG植山4

 ウエールズには第1戦に早近連合が3−32、第2戦に日本Bが7−34で敗れた。花園には日本代表の健闘を期待して1万5000の観客があふれ、協会は1971年のイングランド戦のようにグラウンド内へも観客を誘導した。「“岡監督は20点以内に抑え2トライ以上取って日本B以上の成果をあげたい”と語っていた。日比野早大監督は“日本代表の選手は大変だ。Bがあれだけやったという気持ちが重荷にならなければいいが”と心配していたが、果たして日比野氏のおそれが現実となってしまった。(中略)バスケットのように楽々ボールを回してタックルをかわしていく赤いジャージィの独り舞台をながめるだけ。日本で光ったのはねらったPGをすべて成功させた植山のプレースキックだけ。岡監督も“判断力の悪さで前の二戦以上にボールを支配したのにチャンスをみすみす逃したゲーム展開が残念しごく。あんなに余裕を持たれたら手がつけられない”とノートライをくやしがった」(ラグマガ、池口康雄)。