テストNo.51 カナダ遠征1976第4戦

昭和51年(1976)5月12日 スワンガード

日本代表 7-38 カナダBC州代表

監督も選手も未熟でカナダに惨敗

No.135★51 カナダ遠征1976第4戦
1976年5月12日 G:バンクーバー R:D.ブロキントン KO 18:30
日本代表 7 38 カナダBC州代表
C1 高田  司(トヨタ) 3 16 1 マイク・エッカート
2 笹田  学(横河) 4 22 2 バークレイ・ローガン
3 仲山  健(三菱京都) C3 C.ラフィーバー
4 柴田 浩一(東京三洋) 0 T 4 4 ロー・ハインソン
5 袋館 龍太郎(東芝府中) 0 G 0 5 ハンス・ジョージ
6 阿刀 裕嗣(神鋼) 1 PG 0 6 ケン・ウィルキー
7 豊山 京一(早大) 0 DG 0 7 トニー・スコット
8 小林 一郎(釜石) 8 ギャリー・ジョンストン
9 津山 武雄(九電) 1 T 4 9 プレストン・ワイリー
10 松尾 雄治(釜石) 0 G 3 10 ジョン・ビリングリー
11 氏野 博隆(同大) 0 PG 0 11 ステュ・バーバー
12 田中 伸典(トヨタ) 0 DG 0 12 ロブ・グリーグ
13 森  重隆(釜石) 13 ウェス・トーマス
14 吉田 正雄(近鉄) 3 14 14 スペンス・マクタビッシュ
15 植山 信幸(横河) 15 バリー・リー
交代【日】南川洋一郎(早大)⑬
得点:T氏野、PG松尾

 ジャパンの再建を託されて監督に就任した私は、意欲満々でカナダ遠征に出発したが、監督としての未熟さを露呈してしまった。数年後を見据えてチームを若返らせ大型化を目指したが、日本代表チームはその年のベストメンバーでなければ、対戦相手に非礼ですらあるということを痛烈に知らされたのだ。もちろん選ばれた選手諸君は全力で戦ってくれたのだが、若いチームがそれなりの力をつけるためには、時間と経験が必要なのである。

日本学生並みの史上最も若い全日本』と、各紙に指摘されたチームに未熟な監督。遠征の結果は1勝4敗、BC州代表とのテストマッチで1トライ1PGに終わり、8トライを献上して惨敗という惨めな結果になった。「戦術的にはスクラムサイドの攻撃を止め切れなかったこと、キックが多すぎたこと、タックルが高かったことなど反省すべき点が多いが、私自身、非常に責任を感じている」(共同、日比野監督の話)。