テストNo.54 英伊遠征1976第8戦

昭和51年(1976)10月16日 トゥイッケナム

日本代表 15-58 イングランドU23代表

イングランドU23に完敗

No.144★54 英伊遠征1976第8戦
1976年10月16日 G:トウィッケナム R:ウールケ(F) KO 14:45
日本代表 15 58 イングランドU23代表
C1 高田  司(トヨタ) 8 26 1 ジョン・ダブルデイ
2 笹田  学(横河) 7 32 2 ゲーリー・コックス
3 原   進(近鉄) 3 ジェフ・ベル
4 柴田 浩一(東京三洋) 2 T 4 C4 ジョン・スコット
5 寺井 敏雄(八幡) 0 G 2 5 スティーブン・ボイル
6 井澤 義明(早大OB) 0 PG 1 6 ピート・ポレドリ
7 赤間 英夫(トヨタ) 0 DG 1 7 スティーブン・カラム
8 小林 一郎(釜石) 8 アドリアン・アレクサンダー
9 今里 良三(近鉄) 1 T 6 9 ナイジェル・クームズ
10 松尾 雄治(釜石) 0 G 4 10 アラン・ワーズワース
11 有賀  健(リコー) 1 PG 0 11 チャールズ・ケント
12 吉田 正雄(近鉄) 0 DG 0 12 トニー・ボンド
13 森  重隆(釜石) 13 ポール・ダッジ
14 藤原  優(早大) 13 17 14 リチャード・モッグ
15 植山 信幸(横河) 15 デレック・ボイド
交代【日】安井敏明(神鋼)③、田中伸典(トヨタ㈱)⑭ 【イ】D.P.ソレル⑮
得点:T藤原2、植山、PG松尾

 日本はこの遠征でオ大、ケ大、大学選抜に勝って3勝をあげ、大学レベルには勝てることを証明したが、イングランドの精鋭を集めたU23には大敗を喫した。日本代表は1971年来日のイングランド代表に19−27、3−6、1973年の英国遠征で同23歳以下とは10−19といずれも大接戦を演じたのに。日本イングランドU23の大型FWに圧倒され、直線的に突進する猛攻を支えきれなかった。前半で8−26とリードされ、後半も立て続けに攻められ10トライを許した。3年前のトライ数2対4が今回は2対10である。防御に欠陥が生じたのは、FW戦で敗れスクラム、モールのサイドを破られたためであった。

「『完敗です。手が出なかった』日本ラグビー協会にかかってきた斎藤尞監督の電話の声に力がなかったという。(中略)結局、FWの鍛え方が足りない大学生相手には、全日本の力も通じるが、鍛え抜かれたクラブ代表で編成されると歯が立たなくなる」(サンスポ)。