テストNo.76 3国対抗(イングランド学生代表第1回・NZ大学選抜第6回来日)第10戦

昭和57年(1982)9月26日 国立競技場

日本代表 31-15 NZ大学選抜

国内で初めてNZUを破る

No.198★76 3国対抗(イングランド学生代表第1回・NZ大学選抜第6回来日)第10戦
1982年9月26日 G:国立競技場 R:B.アンダーソン(S) KO 14:15
日本代表 31 15 NZ大学選抜
1 石山 次郎(釜石) 16 6 1 マーク・グレイ
2 藤田  剛(明大) 15 9 2 レクス・ハーディング
3 洞口 孝治(釜石) 3 ハミッシ・クインリバン
4 林  敏之(神鋼) 2 T 0 C4 イアン・スチュアート
5 千田 美智仁(釜石) 1 G 0 5 デビッド・ラザフォード
6 伊藤  隆(リコー) 2 PG 2 6 ポール・ジェンセン
C7 石塚 武生(リコー) 0 DG 0 7 コリン・カリー
8 瀬下 和夫(秋田市役所) 8 アレキサンダー・マッケンジー
9 小西 義光(サントリー) 2 T 1 9 ダグラス・シャーランド
10 松尾 雄治(釜石) 2 G 1 10 マーク・カメロン
11 辻  悦朗(トヨタ) 1 PG 0 11 マーク・マッキントッシュ
12 藤原  優(丸紅) 0 DG 1 12 マーク・グレイ
13 南川 洋一郎(八幡) 13 デニス・ウッズ
14 本城 和彦(早大) 12 10 14 グレーグ・マクドゥウェル
15 谷藤 尚之(釜石) 15 ティム・コプルストーン
交代【日】河瀬秦治(明大)⑥、田中伸典(天理大OB)⑫
得点:T辻2、小西、谷藤、G本城3、PG本城3

 ESがNZUを19−9で破り、すでに三国対抗の優勝を決めていた。日本代表はESとの屈辱的な敗戦から、わずか1週間で立ち直ることができた。「『ここで我々がNZUに負けたら、日本のラグビーは壊滅だ。死力を尽くそう』。出陣を前にして日比野監督がかけたハッパは日本海海戦に先立つ、あの東郷司令長官の号令にも似ていた。もっとも十分な勝算に基づくハッスルでもあった。二十三日のES対NZUの試合を見て『止めるところをきちんと止めればニュージーランドに勝てる』(日比野監督)という感触を持っていた。(中略)NZUの力のラグビーに対抗した日本代表の走るラグビー。その攻防はスリルとサスペンスに富んで、スタンドを飽きさせることがなかった。日比野監督が模索している日本ラグビーの方向が是認され、NZUに対する国内初勝利のモニュメントとともに『ラグビーって本当にいいもんですねぇ』の意識を植えつけた一戦だった」(デイリー、芦沢)。