テストNo.81 フランス代表第2回来日第5戦

昭和59年(1984)10月7日 国立競技場

日本代表 12-40 フランス代表

最終戦で意地みせた日本3トライ

No.217★81 フランス代表第2回来日第5戦
1984年10月7日 G:国立競技場 R:F.ハワード(E) KO 14:00
日本代表 12 40 フランス代表
1 木村 敏隆(同大) 4 15 1 ベルナール・エレロ
2 藤田  剛(日新製鋼) 8 25 C2 フィリップ・ダントラン
3 洞口 孝治(釜石) 3 ジャン・ピエール・ガリエ
4 林  敏之(神鋼) 1 T 2 4 ジャン・ポル・ペルー
5 大八木 淳史(同大) 0 G 2 5 ジャン・コンドン
6 川地  光(九電) 0 PG 1 6 ジャック・グラトン
7 越山 昌彦(山梨教員) 0 DG 0 7 ピエール・ラカン
8 千田 美智仁(釜石) 8 ジャン・シャルル・オルソ
9 小西 義光(サントリー) 2 T 4 9 ピエール・ベルビジェ
C10 松尾 雄治(釜石) 0 G 3 10 ジャン・パトリック・レスカルブラ
11 戸嶋 秀夫(東芝府中) 0 PG 1 11 ベルナール・ラビーニュ
12 平尾 誠二(同大) 0 DG 0 12 パトリック・フォール
13 金谷 福身(日新製鋼) 13 フィリップ・セラ
14 大貫 慎二(サントリー) 6 10 14 パトリック・エステーブ
15 安田 真人(横河) 15 ジェローム・ビアンキ
交代【日】池田洋七郎(トヨタ)③ 【フ】ディディエ・カンベラベロ⑩
得点:T藤田、大八木、川地

 前半終了間際にモールから平尾、大貫、大八木、川地兄とつないでフランス戦テスト初トライをあげると、後半21分ゴール前のPKを速攻で平尾が抜き、好フォローの大八木がフランスのタックルを外してトライ、松尾ゴール。ノーサイド寸前に混戦から松尾、戸嶋、藤田で左隅にトライを上げた。「世界一流国から計3トライである。戦う前から勝敗は承知の四万観衆。合計三つに大満足だ。『この相手から三つ。モールを止めるプレー、タマを殺すタックルなど、課題は残る。しかし、やがてとどく日も来る』と日比野監督も明日への希望を見つけている」(サンスポ、末富鞆音)。

 世界に誇るフランスの名選手たちのプレーは今後の日本の進むべき道を教えてくれる教科書でもあった。ラグビー界のナポレオン、ジャック・フルー監督は、サヨナラディナーで私に「いまのフランスから3トライ取るチームは世界でもあまりないよ」と言ってウインクしてみせた。