テストNo.124 トンガ代表第1回来日第3戦

English 写真 機関誌
平成7年(1995)2月19日 秩父宮ラグビー場
日本代表 16-24 トンガ代表
速攻、トンガが快勝
No.334★124 トンガ代表第1回来日第3戦
1995年2月19日 G:秩父宮ラグビー場 R:G.ガディオビッチ(C) KO 14:00
日本代表1624トンガ代表
1太田  治(NEC)681タカウ・ルトゥア
C2薫田 真広(東芝府中)10162フェアオ・ヴニポラ
3田倉 政憲(三菱京都)3トゥアカラフ・フコフカ
4桜庭 吉彦(釜石)0T14ポウヴァル・ラトゥケフ
5ブルース・ファーガソン(日野自動車)0G05ファラマニ・マフィ
6梶原 宏之(勝沼クラブ)2PG16フェレティ・マホニ
7シナリ・ラトゥ(三洋電機)0DG07イポリト・フェヌキタウ
8シオネ・ラトゥ(大東大)C8マナ・オタイ
9堀越 正巳(神鋼)2T19マヌー・ヴニポラ
10廣瀬 佳司(京産大)0G110エリシ・ヴニポラ
11吉田 義人(伊勢丹)0PG311テヴィタ・マナコ
12元木 由記雄(神鋼)0DG012フェラニシ・マヌキア
13武山 哲也(サントリー)13ペニエリ・ラトゥ
14増保 輝則(神鋼)142514アラスカ・タウファ
15松田  努(東芝府中)15サテキ・トゥイプロトゥ
交代【日】村田亙(東芝府中)⑨、井沢航(大東大)⑧ 【ト】T.アニトニ⑬
得点:T松田、増保、PG廣瀬2

 トライ数は2対2なので当然勝てた試合であった。前半は廣瀬の2PGに対しトンガの1T、1PGで6−8。後半トンガFBのトゥイプロトゥに立て続けに3PGを許し、15分にラックからタウファにトライ、トゥイプロトゥのゴールで6−24とリードを広げられ、25分過ぎに連続攻撃から奪った2トライを生かせなかった。日本は名手廣瀬のキックが珍しく不調で、3回のPGと2回のGKを失敗したことも響いた。「W杯の厳しい連戦を戦い抜くには、攻防のパターンを確立して意思統一を徹底し、瞬時でも気を緩めない攻撃的姿勢の堅持が求められる。技術、体力、戦法のすべてが勝利のために動員されねば、テストマッチには勝てない。(中略)体格、技量に大差のない相手にすら、理詰めのプレーを忘れるようでは、世界のトップが待ち構える南アフリカは地獄の地になりかねない」(毎日、大野晃)。残念ながらこの大野記者の懸念が現実のものになっていく。