テストNo.142 第3回パシフィック・リム選手権第1戦

平成10年(1998)5月3日 秩父宮ラグビー場

日本代表 22-30 カナダ代表

「逆転」も一瞬 またもカナダに惜敗

No.359★142 第3回パシフィック・リム選手権第1戦
1998年5月3日 G:秩父宮ラグビー場 R:J.マクレモア(米) KO 14:05
日本代表 22 30 カナダ代表
1 長谷川 慎(サントリー) 3 6 1 エディー・エバンス
2 薫田 真広(東芝府中) 19 24 2 パット・ダンクリー
3 中村 直人(サントリー) 3 ハリー・トウズ
4 桜庭 吉彦(釜石) 0 T 0 4 クリス・ウィテカー
5 ロバート・ゴードン(東芝府中) 0 G 0 5 グレン・エニス
6 渡邊 泰憲(東芝府中) 1 PG 2 6 ジョン・ハッチンソン
7 グレッグ・スミス(豊田自動織機) 0 DG 0 7 ダン・バー
8 ロス・トンプソン(NEC) 8 イアン・ゴードン
9 堀越 正巳(神鋼) 3 T 3 9 ジョン・グラフ
10 岩渕 健輔(神鋼) 2 G 3 C10 ボビー・ロス
11 パティリアイ・ツイドラキ(トヨタ) 0 PG 1 11 コートニー・スミス
12 元木 由記雄(神鋼) 0 DG 0 12 カイル・ニコルス
C13 アンドリュー・マコーミック(東芝府中) 13 ジェイソン・ホール
14 増保 輝則(神鋼) 19 18 14 バリー・イブル
15 スティファン・ミルン(鐘淵化学) 15 ジョー・バガノ
交代【日】伊藤剛臣(神鋼)⑥、田沼広之(リコー)⑧ 【カ】B.マッカーシー①
得点:T薫田、元木、スミス、Gミルン、PG増保

 平尾監督の2年目、日本代表はマコーミックを主将に指名した。外国人初の主将である。東芝府中で活躍しているマコーミックは実績も十分、熱いハートと優れた人格は、指導陣にも選手にも厚い信頼を寄せられている。再出発の初戦でカナダに敗れたのは残念だが、トライ数は3対3、接戦で敗れたこういう試合は納得がいく。前半3−6とリードされた日本は、後半10分にトンプソン、22分に元木がトライ、33分にスクラムサイドを突いてスミスがトライして逆転したが、パスミスやインターセプトなどチャンスにミスが出て、再逆転を許した。マコーミック新主将は「積極的にどんどん攻めていこう」と話していたが、その思いがチームに浸透していなかった。パシフィック・リムのレベルでは、許される敗戦は20点差以内。日本は後半に4トライ許した原因を究明し、的を絞った修正練習をすることで、互角の相手に勝てるチーム、競り合いに強いチームに成長してほしい。