テストNo.163 第5回パシフィック・リム選手権第2戦

English 写真 機関誌
平成12年(2000)5月27日 花園ラグビー場
日本代表 21-36 アメリカ代表
アメリカのパワーに屈す
No.383★163 第5回パシフィック・リム選手権第2戦
2000年5月27日 G:花園ラグビー場 R:M.ツイシラ(Sam) KO 14:05
日本代表2136アメリカ代表
1中道 紀和(神鋼)7181ジョン・マックブライド
2長谷川 慎(サントリー)14182カーク・カシジャン
3豊山 昌彦(トヨタ)3ロイ・レーナー
4大久保 尚哉(サントリー)1T24フィリップ・ファーナー
5田沼 広之(リコー)1G15マット・ケイン
6菅原 大志(トヨタ)0PG26ドン・ヤンガー
7小泉 和也(神鋼)0DG07コート・シュバート
8渡邉 泰憲(東芝府中)C8デイブ・ホッジス
9苑田 右二(神鋼)2T29ケビン・ダルゼル
10大西 将太郎(同大)2G110クラント・ウェルズ
C11増保 輝則(神鋼)0PG111マラカイ・デライ
12難波 英樹(トヨタ)0DG112ジュアン・グロブラー
13吉田  明(神鋼)13フィリップ・エロフ
14大畑 大介(神鋼)101414アンドレイ・ブラム
15栗原  徹(慶大)15カート・シューマン
交代【日】織田己知範(ワールド)⑭、岩間保彦(トヨタ)②、平田貴博(神鋼)③、川嵜拓生(同大)⑧、廣瀬佳司(トヨタ)⑩ 【ア】J.クレイトン①
得点:T織田2、苑田、G栗原3

 トライ数3対4の接戦である。勝てない試合ではなかった。前半日本は先手を取った。7分にゴール前ラインアウトからSO大西が切れ込み、ラックを取ってSH苑田がポスト下に飛び込んだ。30分、アメリカに初トライを許したが、ここまでは互角。日本にとって痛かったのは、前半ロスタイムに入ってからアメリカにカウンターアタックからトライを奪われたプレーだ。後半にも連続攻撃からWTB織田がトライを2本奪って肉薄するのだが、20分を過ぎる頃から崩れて3トライを許して21−36で敗れた。
「(前略)苦労して取って、あっさり取られる。才能の片鱗が顔を出したかと思えば、弱点もさらけ出す。『フラストレーションのたまる試合、我慢……我慢しかない』(平尾監督)。(中略)プランの遂行こそ勝利への一本道と考える姿勢を否定しない。が、残り15分でわずか5点差のテストマッチだ。湧き出るものはなかったか?(後略)」(ラグマガ、田村一博)。