平成29年(2017)5月13日 G:秩父宮 R:麻生 彰久
No.575★336 アジアチャンピオンシップ2017 第4戦 香港代表戦 | ||||||
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2017年5月13日 G:秩父宮 R:麻生 彰久 | ||||||
日本代表 | 16 | - | 0 | 香港代表 | ||
1 | 石原 慎太郎(サントリー) | 3 | 前 | 0 | 1 | ベンジャミン・ヒギンズ |
2 | 坂手 淳史(パナソニック) | 13 | 後 | 0 | C2 | ベンジャミン・ロバーツ |
3 | 渡邉 隆之(神鋼) | 3 | ディラン・ロジャース | |||
4 | 谷田部 洸太郎(パナソニック) | 0 | T | 0 | 4 | ジェイムス・カニンガム |
5 | アニセ サムエラ(キヤノン) | 0 | G | 0 | 5 | エイドリアン・グリフィス |
6 | 徳永 祥尭(東芝) | 1 | PG | 0 | 6 | ニコラス・ヒューソン |
7 | 小澤 直輝(サントリー) | 0 | DG | 0 | 7 | マシュー・ラミング |
8 | 松橋 周平(リコー) | 8 | ダニエル・ファルベイ | |||
C9 | 流 大(サントリー) | 1 | T | 0 | 9 | ジェイミー・フッド |
10 | 山沢 拓也(パナソニック) | 1 | G | 0 | 10 | マシュー・ロスリー |
11 | アマナキ・ロトアヘア(リコー) | 2 | PG | 0 | 11 | アラステア・マクレイ |
12 | 中村 亮土(サントリー) | 0 | DG | 0 | 12 | レックス・カレイザ |
13 | 鹿尾 貫太(東海大) | 13 | タイラー・スピッツ | |||
14 | 山田 章仁(パナソニック) | 4 | 反 | 12 | 14 | ユ・カム・シン |
15 | 野口 竜司(東海大) | 15 | アレキサンダー・マックイーン | |||
交代【日】大戸裕矢(ヤマハ)⑤、知念雄(東芝)③、マルジーン・イラウア(東芝)⑧、堀越康介(帝京大)②、尾崎晟也(帝京大)⑭、浅堀航平(トヨタ)①、松田力也(パナソニック)⑩、茂野海人(NEC)⑨ 【香】ジョン・マークレイ②、ベンジャミン・リメネ⑫、カイル・サリヴァン④、トーマス・ランボレイ⑧カドー・リー⑨、アンガス・ディクソン③、ジャック・パーフィット① | ||||||
得点:Tロトアヘア、G山沢、PG山沢3 |
第3戦、第4戦は近年プロ化により強化が進む香港の激しいプレーに終始苦しめられ、スコアは思うように伸びなかったが、タイトなゲームを制して連勝。全勝で3連覇を果たすとともに、6月のテストマッチシリーズに向け貴重な課題と収穫を手にした。
試合当日はキックオフ前から雨が降り出して蒸し暑さが増し、ハンドリングが難しくなるなどの悪条件下でのゲームとなったが、それも日本の9月にはよくあること。いやがおうにも28か月後をイメージさせる条件が揃った最終戦。ジェイミー・ジャパンは、表層的には「強くなった香港」に、再び苦戦を強いられた。1年前に同じ場所で6トライを奪って快勝した相手に対して、前述の難しい条件下とはいえ、相手ゴールを陥落できたのはたったの一度。
後半5分に、CTB中村亮土のグラバーキックを発端に、CTB鹿尾貫太⇒WTBアマナキ・ロトアヘアとつないで記録した唯一のトライも、香港ディフェンスを引きずりながら必死に伸ばした右手で押さえられたボールがトライラインに届いているか、場内に映し出された映像では判断がつきかねるきわどいもので、TMO判定に対してブーイングも起きた。このトライ以外はSO山沢拓也が3PGと1ゴールをきめて、最終スコアは16-0。日本が同大会(アジア5カ国対抗を含む)で4トライを挙げられなかったのは、エディー・ジョーンズ及びジョン・カーワンという前任者たちの時代にはなかったこと。
観ている方にはフラストレーションを感じさせる内容となったが、試合後のジャパンを包み込んでいたのは「やり切った感」とでも言えそうなポジティブな雰囲気だった。「キックでボールを手放し、ディフェンスでスタートして、少ないチャンスをものにする。ゲームプラン自体は遂行できた」(SH流大主将)
初戦で韓国に5トライを奪われた際に、ジョセフHCは「アタックのことを考えすぎた」と語っていたが、その後、ディフェンスを含めたゲームプラン履行を厳格に求められるようになったのは間違いない。その意味では仮想・欧州だった一戦、厳しい条件下だったことも加味するならギリギリ合格点の内容と言えた。