テストNo.337 リポビタンDチャレンジ2017 リポD チャレンジカップ2017 第1戦 ルーマニア代表戦

English 写真 機関誌
平成29年(2017)6月10日 G:熊本・えがお健康S R:アレクサンドル・ルイズ(FRA)
日本代表 33-21 ルーマニア代表
No.576★337 リポビタンDチャレンジ2017 ルーマニア代表第2回来日 ルーマニア代表
2017年6月10日 G:熊本・えがお健康S R:アレクサンドル・ルイズ(FRA)
日本代表33-21ルーマニア代表
1山本 幸輝(ヤマハ)2391イオネル・バディウ
C2堀江 翔太(パナソニック)10122オタル・トゥラシビリ
3浅原 拓真(東芝)3アンドレイ・ウルサケ
4谷田部 洸太郎(パナソニック)2T04ヨハネス・ファンヘールデン
5ヘル ウヴェ(ヤマハ)2G05マリウス・アントネスク
6リーチ マイケル(東芝)3PG36アンドレイ・ゴルチオアイア
7徳永 祥尭(東芝)0DG07ビオレル・ルカチ
8アマナキ・レレィ・マフィ(NTTコム)C8ミハイ・マコヴェイ
9田中 史朗(パナソニック)1T29フロリン・スルジウ
10小倉 順平(NTTコム)1G110フロリン・ブライク
11福岡 堅樹(パナソニック)1PG011ジャック・コブデン
12デレック・カーペンター(サントリー)0DG012シオネ・ファカオシーレア
13ティモシー・ラファエレ(コカ・コーラ)13パウラ・キニキニラウ
14山田 章仁(パナソニック)13714フォノヴァイ・タンジマナ
15野口 竜司(東海大)15サビン・ストラティラ
交代【日】稲垣啓太(パナソニック)①、伊藤平一郎(ヤマハ)③、ツイ ヘンドリック(サントリー)⑧、内田啓介(パナソニック)⑨、田村優(キヤノン)⑩、大戸裕矢(ヤマハ)⑤、庭井祐輔(キヤノン)②、松島幸太朗(サントリー)⑫ 【ル】ヴァレンティン・ポパルラン⑤、コンスタンティン・プリスタヴィツァ①、イオヌツ・デュミトゥル⑪、ルーク・サモア⑮、アンドレイ・ラドイ②、ブラッド・ニストル⑥、アレクサンドル・ソァルシュ③  シンビン=伊藤(日)
得点:T山田、福岡、リーチ、G小倉3、PG小倉4

 ウィンドウマンスに行われたリポビタンDチャレンジカップ2017は、サンウルブズ勢をはじめとするスーパーラグビー組に加え、RWC2015イングランド大会で主将を務めたリーチ マイケルも約1年8か月ぶりに復帰するなど、現時点でのベストに近い編成で挑んだ。熊本で行われたルーマニアとの初戦はSO小倉順平、FB野口竜司ら若手が堂々たるプレーを見せ、スピーディーな展開から3トライを奪って勝利する。
 序盤、日本代表は動きが硬く、反則で相手に2PGを献上する。その重苦しい流れを打ち破ったのが‘15年のW杯代表組だった。12分、HO堀江翔太のタックルでタッチに出たボールをSH田中史朗がクイックスローイン。素早くBKに展開し、ボールはSO小倉順平からFB野口竜司へ。野口からパスを受けたCTBティモシー・ラファエレが転がしたパントにWTB山田章仁が反応。相手が来た瞬間にステップでかわし、インゴールに飛び込んだ。小倉がコンバージョンを決め、7-6と逆転する。防御からの切り返し、目指すアンストラクチャーの攻撃から得点したことで、チームは落ち着きを取り戻した。その後サイズで勝るルーマニアの攻めを止め続け、小倉が2PGを追加。37分にはラインアウトから11次フェイズを重ね、最後はWTB福岡堅樹が身体を回転させながらトライ。前半を23-9で折り返した。
 後半1分にも、ラインアウトから展開、BKラインに残り背後から走り込んできたFLリーチ マイケルに、小倉が絶妙のタイミングでパス。リーチは20m近く走り切りトライ。30-9と差を広げた。試合前、「相手は後半バテる」(ジョセフHC)と予測した日本サイド。実際、「前半20~30分は湿気にやられて喋ることすらできなかった」(リン・ハウァルズ監督)ルーマニアだったが、逆に後半立ち直りを見せる。33-9までリードを広げた後、自陣ゴール前でルーマニアにラインアウトモールを組まれ、あっさりゴールを明け渡す(15分)。22分には故意の反則によりPR伊藤平一郎が10分間の一時退場。直後、ルーマニアはゴール前のペナルティでスクラムを選択。WTBフォノヴァイ・タンギマナがインゴールを陥れた。この2T1Gで24点のリードはたちまち12点に。30分過ぎ、自陣ゴールを背に戦う日本代表に、スタンドからは「ジャパンコール」が起きた。その後、交代で入ったSO田村優らが冷静なプレーで自陣を脱出。何とか逃げ切った。
 ハウァルズ監督は「我々にとって前半30分が残念な時間帯だった」と悔やみつつも「日本はクイックでディフェンスも向上している。ジェイミーは素晴らしい仕事をしている」と賛辞を送った。