テストNo.343 リポビタンDチャレンジ2018 第1戦 イタリア代表戦

平成30年(2018)6月9日 G大分・大銀ドーム R:ニック・ベリー(AUS)

日本代表 34-17 イタリア代表

No.582★343 リポビタンDチャレンジ2018 イタリア代表第4回来日 第1戦
2018年6月9日 G大分・大銀ドーム R:ニック・ベリー(AUS)
日本代表 34 17 イタリア代表
1 稲垣 啓太(パナソニック) 17 14 1 アンドレーア・ロヴォッティ
2 堀江 翔太(パナソニック) 17 3 C2 レオナルド・ギラルディーニ
3 具  智元(ホンダ) 3 ティツィアーノ・パスクアーリ
4 ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ) 2 T 1 4 アレッサンドロ・ザンニ
5 アニセ サムエラ(キヤノン) 2 G 1 5 ディーン・ブード
6 姫野 和樹(トヨタ) 1 PG 2 6 セバスチャン・ネーグリ
C7 リーチ マイケル(東芝) 0 DG 0 7 ジョヴァンニ・リカータ
8 アマナキ・レレィ・マフィ(NTTコム) 8 アブラハム・ユルゲンステイン
9 田中 史朗(パナソニック) 2 T 1 9 マルチェッロ・ヴィオリ
10 田村  優(キヤノン) 2 G 1 10 トンマーゾ・アラン
11 福岡 堅樹(パナソニック) 1 PG 1 11 マッティア・ベッリーニ
12 ラファエレ ティモシー(コカ・コーラ) 0 DG 0 12 トンマーゾ・カステッロ
13 ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ) 13 ミケーレ・カンパニャーロ
14 レメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ) 9 7 14 トンマーゾ・ベンヴェヌーティ
15 松島 幸太朗(サントリー) 15 マッテーオ・ミノッツイ
交代【日】流大(サントリー)⑨、ヘル ウヴェ(ヤマハ)④、浅原拓真(東芝)③、徳永祥尭(東芝)⑧、石原慎太郎(サントリー)①、庭井祐輔(キヤノン)②、松田力也(パナソニック)⑩、中村亮土(サントリー)⑬ 【イ】ジェイデン・ヘイワード⑪、ジョージ・ビアージ⑤、フェデリコ・ザーニ①、ジェイック・ポッレードリ⑦、ジョズエ・ズィロッキー③、ルーカ・ビージ②、ティト・テバルディ⑨、マルコ・フセール④
得点:Tマフィ、福岡、レメキ、松島、G田村4、PG田村2

 ラグビーワールドカップ日本大会を翌年に控える2018年シーズンの最初のテストマッチシリーズとなった、6月の「リポビタンDチャレンジカップ2018」 6月9日に大分で行われたイタリアとの第1戦の序盤、日本代表の狙いは相手を動かして疲れさせること。田村は距離をとるタッチキック、相手と競るコンテストキックを巧みに使いわけて、イタリアのスタミナを削った。相手を動かした分、自陣にいる時間も長く、15分にはPRティツィアーノ・パスクアーリに先制を許したが、「その前に自分達で反則が続いたから、原因は分かっていた。」(リーチ)

 直後、レフリーの通信機器の故障により10分近い中断を余儀なくされたが、再開後のキックオフから攻めた。

 レベルズから合流したアマナキ・レレィ・マフィが自陣から大きくゲイン。ゴール前で小刻みにパスをつなぎ、最後はマフィが仕上げた。28分にはWTB福岡が自陣から抜け出すと、いったん内に行くと見せかけ、相手を振り切りトップスピードに。追ったFBマッテーオ・ミノッツィもすぐに断念し、福岡は60mを走り切った。これで14-7。その後、イタリアに1トライを決められ、17-14で折り返す。

 後半はPGの応酬となったが、20分過ぎから日本の攻めが加速した。ラインアウトからFL見目の和希が持ち前の強さで持ち出す。再び細かくゴール前までつなぐと、田村の右ライン際へのキックパスをHO堀江翔太が飛び上がりながらキャッチ。「会場が大きくて声が聞こえなかったので、アイコンタクト」(堀江)。バスケットのようなパスを横にいたWTBレメキ・ロマノ ラヴァへ渡す。大歓声の中、レメキがインゴールに飛び込んだ。26分には田村の左のキックパスを拾い上げたFB松島幸太朗がインゴールへ。34-17とする、とどめのトライだった。田村はプレースキッカーとしても7本中6本を成功させ、ファーストキッカーとしての役割も果たした。(ラグビーマガジン2018年8月号より抜粋)