令和4年(2022)11月20日 G:トゥールーズ競技場 R:アンドリュー・ブレイス(アイルランド)
対戦日 | 2022/11/20 (日) | Kick off | 22:00 |
---|---|---|---|
競技場 | Le Stadium(トゥールーズ) | 観客数 | 30,750人 |
天候 | 雨のち晴れ/微風 | グラウンド 状態 | やや悪い |
ドクター | |||
記録係 | JRFU広報 |
レフリー | Andrew Brace | sign |
---|---|---|
アシスタントレフリー |
Frank Murphy Chris Busby |
|
マッチコミッショナー | sign | |
TMO | Tom Foley |
フランス代表 | ||
---|---|---|
# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 | レダ・ワルディ(185/110/27) | FW |
2 | ジュリアン・マルシャン(181/108/27) | |
3 | ウイニ・アトニオ(197/130/32) | |
4 | キャメロン・ウォキ(196/109/24) | |
5 | ロマン・タオフィフェヌア(200/133/32) | |
6 | アントニー・ジェロンシュ(195/105/26) | |
7 | シャルル・オリボン(199/114/29) | |
8 | グレゴリ・アルドリット(191/115/25) | |
9 | マキシム・ルク(177/79/29) | HB |
10 | ロマン・ヌタマック(186/84/23) | |
11 | ヨラム・モエファナ(182/95/22) | TB |
12 | ジョナタン・ダンティ(181/80/30) | |
13 | ガエル・フィクー(191/100/28) | |
14 | ダミアン・ペノー(188/93/26) | |
15 | トーマ・ラモス(178/86/27) | FB |
16 | ペアト・マウバカ(184/116/25) | Re. |
17 | ダニー・プリソ(182/110/28) | |
18 | シピリ・ファラテア(184/118/25) | |
19 | フロリアン・ヴェルヘーゲ(203/110/25) | |
20 | バスティアン・シャリュロー(202/118/30) | |
21 | セコウ・マカルー(195/100/27) | |
22 | バティスト・クイユー(176/78/25) | |
23 | マチュー・ジャリベール(184/84/24) |
※背番号の白抜きはキャプテン
日本代表 | ||
---|---|---|
# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
稲垣啓太(186/116/32) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
FW |
2 |
坂手淳史(180/104/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
|
3 |
具智元(183/118/28) コベルコ神戸スティーラーズ
|
|
4 | ワーナー・ディアンズ(201/117/20) | |
5 |
ジャック・コーネルセン(195/110/28) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
|
6 | リーチマイケル(189/113/34) | |
7 |
ピーター・ラブスカフニ(189/106/33) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
|
|
8 |
姫野和樹(187/108/28) トヨタヴェルブリッツ
|
|
9 |
齋藤直人(165/73/25) 東京サントリーサンゴリアス
|
HB |
10 |
李承信(176/85/21) コベルコ神戸スティーラーズ
|
|
11 |
シオサイア・フィフィタ(187/105/23) 花園近鉄ライナーズ
|
TB |
12 |
中村亮土(181/92/31) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
13 |
中野将伍(186/98/25) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
14 |
ディラン・ライリー(187/102/25) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
|
15 |
山中亮平(188/98/34) コベルコ神戸スティーラーズ
|
FB |
16 |
堀越康介(175/100/27) 東京サントリーサンゴリアス
|
Re. |
17 |
クレイグ・ミラー(186/116/32) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
|
18 |
竹内柊平(183/115/24) 浦安D-Rocks
|
|
19 |
ヴィンピー・ファンデルヴァルト(188/112/33) 浦安D-Rocks
|
|
20 |
テビタ・タタフ(183/124/26) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
21 |
流大(166/75/30) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
22 | 中尾隼太(176/86/27) | |
23 |
松島幸太朗(178/88/29) 東京サントリーサンゴリアス
|
得点 | ||||
---|---|---|---|---|
Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
2 | 2 | T | 0 | 2 |
1 | 2 | G | 0 | 2 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
3 | 0 | PG | 1 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
21 | 14 | 計 | 3 | 14 |
35 | 合計 | 17 |
マン・オブ・ザ・マッチ |
---|
ジュリアン・マルシャン |
反則 | ||||
---|---|---|---|---|
PK | FK | PK | FK | |
2 | 0 | 前半 | 6 | 0 |
5 | 0 | 後半 | 1 | 0 |
7 | 0 | 合計 | 7 | 0 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
交替 | 前半16分 | 13 → 21 |
入替 | 後半6分 | 3 → 18 |
交替 | 後半17分 | 10 → 23 |
入替 | 後半19分 | 2 → 16 |
入替 | 後半19分 | 5 → 20 |
入替 | 後半21分 | 1 → 17 |
入替 | 後半30分 | 9 → 22 |
入替 | 後半35分 | 4 → 19 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半11分 | 9 → 21 |
入替 | 後半11分 | 8 → 20 |
入替 | 後半13分 | 12 → 23 |
入替 | 後半16分 | 1 → 17 |
入替 | 後半35分 | 3 → 18 |
入替 | 後半35分 | 2 → 16 |
入替 | 後半35分 | 4 → 19 |
入替 | 後半35分 | 15 → 22 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
---|
得点経過 前半Kick off : 日本代表 /後半Kick off : フランス代表
<特記事項>
※反則数は日本ラグビーフットボール協会による参考記録。
TMO後半26分
フランス代表12番のトライの確認の結果、ノートライ
テストマッチ12連勝中と絶好調のフランス代表に対し、先週、イングランドに完敗した日本代表がどのように立て直して挑むかが注目された。FWの先発にラブスカフニが復活し、タタフはスーパーサブとしてリザーブに回った。BKは齋藤、李のHB団が先発し、流はリザーブ、山沢はメンバー外となり、出場すれば初キャップとなる中尾が初テストマッチのリザーブに名を連ねた。あとDF重視とのことで、中野がCTBに入り、ずれる形でライリーがWTBに入った。松島は後半の攻撃要員としてリザーブに回り、ファンデン・ヒーファーはメンバー外となった。
前半、日本(李)のキックオフで試合開始。晴天の予報だったにもかかわらず、雨が降り出した。フランスの地域を稼ぐキックに対して、FB山中がキャッチして、本日14番に入ったライリーに繋いでカウンターアタック。10mゲインした後のラックから姫野が持って抜け出し独走し、ゴール前10mまで迫る。その後もSH齋藤のテンポの良いパス回しでフランスゴール前のラックを連取する。FW、BK一体の攻撃にフランスがたまらずオフサイドを犯す。李のタッチキックでフランス陣ゴール前右5mのラインアウト。そのモールから坂手が持ち出し、ライリーが突進したが、そのラックでワーナーがノックオンをしてフランスボールのスクラムとなる。日本のコラプシングの反則で、フランスがPKからタッチキックを蹴りフランス陣左10m手前まで挽回する。フランス側にこぼれたボールに日本FWがプレッシャーをかけるが、フランスがラック形成で凌ぎ、再びSHルクがキックで挽回を図る。只、そのキックを日本がチャージして、こぼれ球をリーチが拾いアタック。しかしフランスのDFもよく前に出て厳しく、ボールの保持がしばしば両チームで入れ替わる状況が続く。
7分、日本陣内でラックを連取したフランスはこの日絶好調の2番マルシャンの突進で日本陣22m中央までボールを運び、そのラックから左へ展開、日本のラインDFは十分と判断した10番ヌタマックはラインの裏へゴロパントを蹴った。そこに走り込んだプノーは、直接そのボールをインゴールへ蹴り込んだ。この日、グランドコンディションの悪さに苦しむ山中がゴール直前で手に当てたが、触らなければデッドゴールラインを割った可能性もあった。インゴールでとどまったボールをプノーが走り込んで抑えて初トライを挙げた(ラモスのG不成功で0-5)。その後、雨天を考えてか双方のキック攻撃の応酬となったが、李のカウンター攻撃のラックから坂手が突進したが、稲垣のサポートをフランスに妨害されて坂手が孤立し、マルシャンのジャッカルをくらった。ここまではPKから地域を稼ぐキックを使っていたのだが、日本のDFのしぶとさを認知したかのようにフランス代表は無理をせず、13分、17分とラモスがPGを刻み0-11とリードを広げた。21分には日本のSO李がPGを返して初得点を上げたが(3-11)、31分再びフランス代表のラモスがPGを返した。一本トライを返して前半を終えたい日本であったが、ミスも出て攻めきれず、逆に36分、日本陣左10mのラインアウトのフランスボールがこぼれ、日本のチャンスと思われたが、フランス代表SHルクにライン際を思い切って走られて独走となり、最後はフォローした7番オリボンに追走した齋藤のタックルがあと一歩届かず、ノーマークとなってインゴールへ飛び込んだ(ラモスのGで3-21)。
ハーフタイムに日本代表にどのような指示が出たのか期待が高まる中、後半開始2分、日本陣中央10mライン手前のラックから、走り込んできたCTB中野にSH齋藤がパスを浮かし、中野はフランスのDFラインを見事に切り裂いた。スピードとステップでバックアップの2人を引き付けてフォローした齋藤にパスを繋ぎ、齋藤はインゴール3m手前から飛び込んでスライディングをして見事なトライを挙げた(李のGで10-21)。振り回す日本代表のアタックに対応してくるフランス代表のDFに対し、密集のすぐ横を縦に切り裂くアタックはとても効果があるように見られた。ここでPGの3点でも加点できれば、フランスにプレッシャーをかけられるところであったが、攻めきれない日本に対して、60分、フランス代表は自陣22m右で日本のキックを受けた23番ジャリベールが縦にショートパントを蹴った。グランドに足を取られて倒れる山中と入れ違う形で、再度ボールを確保しゴール前で20番シャリュローにリターンパスを通して、日本ゴール直前のラックから左へ大きく展開したフランスはWTBプノーが、この日二つ目のトライを挙げた(ラモスのGで10-28)。ここで崩れてしまうのか心配になったが、日本代表は怯まず直後の63分、見事なPKタッチキックから、フランスゴール前左のラインアウトでリーチが確保したボールをラブスカフニから開くように走り込んだ坂手へパスが通り、そのランとタタフの外側へのフォローによって作り出した内側のスペースにフィフィタが力強く走り込み、無人のスペースを走り抜けてインゴールを陥れた(李のGで17-28)。フランス代表はタタフの縦突進をマークしていたはずだが、見事にその裏をかいてフィフィタのトライに繋げた。そして66分、日本陣22m中央に攻め込んだフランスが右へ展開し、最後は12番ダンティがインゴールへダイブしたが、中野のあきらめない執念のタックルにより、トライはインゴールのライン上ということで無効になり見事なトライセーブとなった。しかし、この後もチャレンジをかける日本代表だったが追加点を得ることができず、逆に73分、フランスは日本陣10m中央のラックから右へ展開しSOに入っている23番ジャリベールがショートパントを上げ、それを自ら見事にキャッチしてFWに繋ぎ、ゴール前中央のラックから右へ展開し、大外の12番ダンティから内をフォローした6番ジェロンシュにリターンパスが通りインゴールへ飛び込んだ(ラモスGで17-35)。この日の日本は全員で良くタックルし、意識も高く、果敢にアタックをしたが、接戦に持ち込むための追加点を奪うことができなかった。あと10か月、来年のRWC2023フランス大会の本番を目指して、イングランド、あるいはアルゼンチンを倒して、連続の決勝トーナメント進出を果たしてほしいものだ。