令和6年(2024)7月13日 G:ユアテックスタジアム仙台(宮城県) R:アンドレア・ピアルディ(イタリア協会)
●日本代表 23-25 ジョージア代表〇
対戦日 | 2024/07/13 (土) | Kick off | 19:05 |
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競技場 | ユアテックスタジアム仙台 | 観客数 | 15,903人 |
天候 | 晴れ/無風 | グラウンド 状態 | 良い |
ドクター | VMO:深谷雄一郎 / AMSV:山田睦夫 / MDD:奥野洋史 | ||
記録係 | 真壁雄一 |
レフリー | アンドレア・ピアルディ(イタリア協会) | sign |
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アシスタントレフリー |
クリストフ・リドリー(イングランド協会) ジョージ・マイヤーズ(オーストラリア協会) 高尾陽平・大内想太(関西協会) / 稲場義史(九州協会) |
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マッチコミッショナー | 宮崎良平 | sign |
TMO | ジェームズ・レッキー / オリ・ケレット(オーストラリア協会) | |
サイティングコミッショナー | デビー・カーリー | |
タイムキーパー | 大場浩治 |
日本代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
茂原隆由(187/116/24) 静岡ブルーレヴズ
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FW |
2 | 原田衛(175/101/25) | |
3 |
竹内柊平(183/115/26) 浦安D-Rocks
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4 | リーチマイケル(189/113/35) | |
5 | ワーナー・ディアンズ(201/117/22) | |
6 |
ファウルア・マキシ(187/112/27) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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7 |
下川甲嗣(188/105/25) 東京サントリーサンゴリアス
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8 |
テビタ・タタフ(183/124/28) ユニオン・ボルドー・ベグル [FRA]
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9 |
齋藤直人(165/73/26) スタッド・トゥール—ザン [FRA]
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HB |
10 |
李承信(176/86/23) コベルコ神戸スティーラーズ
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11 |
長田智希(179/90/24) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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TB |
12 |
サミソニ・トゥア(182/108/29) 浦安D-Rocks
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13 |
ディラン・ライリー(187/102/27) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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14 | ジョネ・ナイカブラ(177/95/30) | |
15 |
矢崎由高(180/86/20) 早稲田大学
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FB |
16 |
坂手淳史(180/104/31) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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Re. |
17 |
岡部崇人(180/105/29) 横浜キヤノンイーグルス
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18 |
為房慶次朗(180/108/22) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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19 |
サナイラ・ワクァ(202/120/28) 花園近鉄ライナーズ
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20 |
ティエナン・コストリー(192/102/24) コベルコ神戸スティーラーズ
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21 |
小山大輝(171/74/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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22 |
山沢拓也(176/84/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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23 |
根塚洸雅(173/82/25) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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※背番号の白抜きはキャプテン
ジョージア代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
ギオルギ・アハラゼ(186/128/25) ASM CLERMONT
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FW |
2 |
ヴァノ・カルカゼ(179/114/24) MONTPELLIER
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3 |
イラクリ・アプツィアウリ(185/126/21) LYON
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4 |
ヴラディメリ・チャチャニゼ(200/122/24) BLACK LION
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5 |
ギオルギ・ジャヴァヒア(194/124/27) GRENOBLE
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6 |
ギオルギ・ツツキリゼ(187/103/27) BLACK LION
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7 |
ベカ・サギナゼ(192/109/25) LYON
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8 |
ベカ・ゴルガゼ(189/110/28) PAU
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9 |
ミヘイル・アラニア(180/83/23) AURILLAC
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HB |
10 |
ルカ・マトカヴァ(179/84/23) BLACK LION
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11 |
アレクサンデル・トドゥア(183/93/36) BLACK LION
|
TB |
12 |
ギオルギ・クヴェセラゼ(184/98/26) GRENOBLE
|
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13 |
デムリ・タプラゼ(194/94/24) BLACK LION
|
|
14 |
アカキ・タブツァゼ(183/91/26) BLACK LION
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15 |
ダヴィト・ニニアシュヴィリ(185/90/21) LYON
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FB |
16 |
ルカ・ニオラゼ(181/106/25) AURILLAC
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Re. |
17 |
ルカ・ゴギナヴァ(183/115/27) MONT DE MARSAN
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18 |
ギオルギ・ジマナシュビリ(185/125/22) ASM CLERMONT
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19 |
ミヘイル・バブナシュヴィリ(195/114/28) BLACK LION
|
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20 |
ルカ・イヴァニシュヴィリ(188/108/22) BLACK LION
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21 |
トルニケ・ジャラゴニア(189/106/25) PROVENCE
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22 |
ヴァシル・ロブジャニゼ(175/77/27) OYONNAX
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23 |
テド・アブジャンダゼ(174/80/25) AURILLAC
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得点 | ||||
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Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
1 | 1 | T | 2 | 1 |
1 | 1 | G | 1 | 1 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
2 | 1 | PG | 2 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
13 | 10 | 計 | 18 | 7 |
23 | 合計 | 25 |
反則 | ||||
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PK | FK | PK | FK | |
6 | 0 | 前半 | 5 | 1 |
7 | 0 | 後半 | 8 | 1 |
13 | 0 | 合計 | 13 | 2 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
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入替 | 後半8分 | 1 → 17 |
入替 | 後半8分 | 8 → 19 |
入替 | 後半25分 | 2 → 16 |
入替 | 後半25分 | 10 → 22 |
入替 | 後半25分 | 5 → 20 |
入替 | 後半28分 | 9 → 21 |
入替 | 後半28分 | 14 → 23 |
入替 | 後半35分 | 3 → 18 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半7分 | 6 → 20 |
入替 | 後半7分 | 9 → 22 |
入替 | 後半10分 | 1 → 17 |
入替 | 後半16分 | 2 → 16 |
入替 | 後半16分 | 4 → 19 |
入替 | 後半25分 | 7 → 21 |
入替 | 後半29分 | 3 → 18 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
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Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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レッド | 前半20分 | 7 | 危険なプレー |
イエロー | 後半32分 | 19 | 不当なプレー |
Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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イエロー | 後半19分 | 12 | 反則の繰り返し |
得点経過 前半Kick off : 日本代表 /後半Kick off : ジョージア代表
<特記事項>
【TMO/OFR】
前半20分日本代表(7)の危険なプレーの有無について/結果:危険なプレーの判定(YC)、ジョージア代表のPKでプレー再開。FPROによる検証の結果、RCにアップグレードあり ※クリーンアウトにおける危険なプレー
【YC】
後半19分 ジョージア代表(12)の危険なプレーは反則の繰り返し
後半32分 日本代表(19)の不当なプレーはゴール前での故意の反則
先週6日(土)マオリ・オールブラックスに対しスクラム、ラインアウトで優り、新メンバーの期待以上の活躍もあり、26-14で完勝した。スクラム王国ジョージアとどのように戦い、勝利するのか日本のラグビー関係者の期待は大いに高まる。
キックオフ直後からジョージア陣ゴール前に迫り、超速ラグビーを仕掛け12回のフェーズを重ね、最後は9番齋藤が、後方から右に走り込んだ14番ナイカブラにパスを浮かし、ナイカブラは勢いそのままにジョージアDFを打ち破り、インゴールへ飛び込む(李のG成功で7-0)。勝利を目指し、日本代表戦に臨むジョージアは、自陣での日本ボールのラックにおいてジャッカルでPKをゲットし、タッチキックで日本陣に入る。そして従来のFW一辺倒の攻撃ではなくBKも含めた一体の連続攻撃で日本の反則を誘う。9分、12分と10番マトカヴァがPGを決め食らいつく(7-6)。2本目のPGは約50mで、キックも世界レベルであることを感じさせる。日本も17分に李が確実にPGを決める(10-6)。両チームの気持ちがぶつかり合う締まった試合が展開されていたのだが、20分、日本ボールのラックでのボール争奪戦のやり取りの中でトラブルが起きる。日本代表7番下川がジョージア2番の上体を掴んで足をかけ剥がしに行ったのだが、その際に相手の膝から下が挟まれ危険なプレーと判断されイエローカードが出される(ファールプレーレビューオフィシャル(FPRO)の結果、8分後レッドカードとなってしまう)。これで得たPKタッチキックを日本ゴール前左5mに出したジョージアは、ラインアウト・モールで怒涛の押しを見せ、最後は2番カルカゼがトライを挙げる(10番マトカヴァのG失敗で10-11)。日本はこの後の60分間を一人少ない状況で戦うことになる。日本も何とか食らいつき25分、スクラムを押して勝ち取ったPKから、李がPGを決め逆転(13-11)する。しかし28分、執念を見せるジョージアは思い切ったBK展開で日本陣深くに入り込み、FW、BK一体となった連続攻撃を見せ、最後は縦を突いたFWに寄った9番アラニアがトライし(マトカヴァのGで13-18)再逆転。その後、日本代表は積極的な攻撃を続けるも人数の問題もあり、スクラムを押されてPKを献上する。また逆にジョージアのコラプシングでPKを得たりもしたが、トライチャンスには至らず前半終了。
後半、気持ちを切り替え意思統一して臨んだ日本代表は、スクラムでもマイボールの時はブラインドWTBをブラインド・フランカーの位置に付かせ、ボール確保を安定させ、超速ラグビーを展開する。相手ボールスクラムの時は7人で組むので、押されてPKを献上することもあるが、その他のプレーにおいて、人数的不利を感じさせないプレーを続ける。12分、ジョージア陣中央10mライン少し手前の位置で、相手の反則で得たPGを李が狙うが失敗。しかし日本代表の士気が落ちることはなく果敢なアタックを続ける。そして16分、今度は敵陣ゴール前ほぼ中央の15mのPGを李が蹴り込む(16-18)。さらに後半19分、矢崎、李のランを交えた超速アタックでジョージア陣に入り、左22mラインのラックから齋藤がラックの裏にチョンパンを蹴り、それを拾ったトゥアがインゴールにねじ込もうとするがジョージアの強固なDFに合いグラウンディングできず。その一連のアタックの中でジョージア12番がハイタックルのイエローカードで一時退場となる。人数的不利のなくなった日本は攻勢に出る。ジョージアをゴール前にクギ付けにしてトライを狙いに行くが、ジョージアのDFも非常に硬くなかなかインゴールへ届かない。24分、執念の超速アタックを続けてジョージアゴール前に迫った日本はFWの縦突進を繰り返した後、最後はジョージアDFが中央に寄ったとの判断から、SH齋藤がCTBトゥアを走らせ、そのラックから、左へ一人飛ばしてフリーのWTB長田にパスを通し、長田はインゴールを回り込んでトライ(李のGで23-18)し逆転する。しかし28分の日本のスクラム・コラプシングで流が変わり、タッチキックで日本ゴール前に入られジョージアのアタックが続く。日本も全員のタックルで凌ぎ続けたが、ジョージアが15人に戻った後の後半32分、日本ゴール前で19番ワクァが故意の反則でイエローカードを貰う。なんと残り8分間、15人のジョージアの攻撃を日本は13人で守らなければならなくなる。そして迎えた34分、日本ゴール前に迫ったジョージアは5番ジャヴァヒアがラックを飛び越えるようにインゴールへボールをねじ込みトライ。ゴールも決め逆転(マトカヴァのGで23-25)する。日本も残りの5分間、13人全員の執念で果敢に逆転トライを狙うが、キックオフがダイレクトになり、またチャンスの局面でのパスが繋がらず試合終了となる。
大切な経験を得られるテストマッチだけに15対15で80分間戦ってほしかった。昨年度はハイタックルの反則が過剰なイエローカードを生んだのだが、今年はブレイクダウン時のクロコダイルロール(ジャッカルに来る相手の上体に覆いかぶさって自分の身体ごとロールして相手をはがす:しかしこのプレーは、脚の大けがに引き起こす可能性が大きいとして、今年度よりカード対象)の反則が多くのカードを生むことになるのだろう。
日本代表の選手たちは、それを肝に銘じて決してこの反則を犯さないように心がけプレーしてほしいものである。そして貴重なテストマッチの経験により多くの若手選手たちが日本代表の軸になっていって欲しいものである。秋のNZ代表、イングランド代表、フランス代表とのテストマッチでは、大きく成長を遂げた日本代表を見たいものである。