テストNo.382 アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024 プールB カナダ代表戦

令和6年(2024)8月25日 G:BC Place Stadium(カナダ・バンクーバー) R:Eoghan Cross(IRFU)
日本代表 55-28 カナダ代表

対戦日2024/08/25 (日) Kick off06:08
競技場B.C.Place Stadium 観客数--
天候晴れ/無風 グラウンド
状態
良い
ドクター
記録係瀬口麻由美
レフリーEoghan Cross (IRFU)sign
アシスタントレフリー

Kat Roche (USAR)

Luke Rogan (USAR)

マッチコミッショナーsign
TMODerek Summers (USA)
カナダ代表
# Name(cm/kg/Age)
所属
Pos.
1 カリクスト・マルティネズ(176/108/0)
Earl Marriott Secondary/Bayside/RFC/UBC/Old Glory DC
FW
2 アンドリュー・クァトリン(183/111/0)
Aurora Barbarians/New England Free Jacks
3 コーナー・ヤング(185/113/0)
Southern Districts Rugby Club/RFC LA
4 アイザック・ケリー(198/124/0)
Bayside RFC/UBC/Cottesloe Rugby Club
5 ケーデン・ドゥーグッド(202/105/0)
NorWesters Athletic Association/Vancouver Highlanders
6 メイソン・フラッシュ(193/107/0)
Cobourg Saxons RFD/Chicago Hounds
7 イーサン・フライヤー(187/95/0)
New England Free Jacks
8 ルーカス・ランボール(188/104/0)
Balmy Beach RFC/Chicago Hounds
9 ジェイソン・ヒギンズ(185/89/0)
Chicago Hounds
HB
10 ピーター・ネルソン(183/98/0)
Dungannon RFC
11 ニック・ベン(187/93/0)
Dallas Jackals
TB
12 タレン・マクマリン(185/86/0)
UBC/Vancouver Highlanders
13 ベン・レサージ(183/98/0)
Calgary Canucks/New England Free Jacks
14 アンドリュー・コー(0/0/0)
15 クーパー・コーツ(183/86/0)
Halifax Tars
FB
16 ドゥワルド・コッツァ(183/104/0)
Strathcona Druids RFC/Dallas Jackals
Re.
17 ジャスティス・シアーズードゥル(185/122/0)
Oakville Crusaders/San Diego Legion
18 コール・キース(180/119/0)
Belleisle Rovers/New England Free Jacks
19 ジェームズ・ストックウッド(201/135/0)
Vikings RFC/Pacific Pride
20 マシュー・オウォル(184/109/0)
Pacific Pride
21 ブロック・ギャラガー(178/85/0)
Strathcona Druids RFC/Dallas Jackals
22 マーク・バラスキー(178/90/0)
Castlebar RFC/Pacific Pride
23 タコダ・マクマリン(183/92/0)
UBC/Vancouver Highlanders

※背番号の白抜きはキャプテン

日本代表
# Name(cm/kg/Age)
所属
Pos.
1 三浦昌悟(180/115/29)
トヨタヴェルブリッツ
FW
2 坂手淳史(180/104/31)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
3 為房慶次朗(180/108/22)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
4 サナイラ・ワクァ(202/120/29)
花園近鉄ライナーズ
5 ワーナー・ディアンズ(201/117/22)
6 ティエナン・コストリー(192/102/24)
コベルコ神戸スティーラーズ
7 下川甲嗣(188/105/25)
東京サントリーサンゴリアス
8 ファウルア・マキシ(187/112/27)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
9 藤原忍(171/76/25)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
HB
10 李承信(176/86/23)
コベルコ神戸スティーラーズ
11 マロ・ツイタマ(182/91/28)
静岡ブルーレヴズ
TB
12 ニコラス・マクカラン(188/93/28)
トヨタヴェルブリッツ
13 ディラン・ライリー(187/102/27)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
14 ジョネ・ナイカブラ(177/95/30)
15 矢崎由高(180/86/20)
早稲田大学
FB
16 原田衛(175/101/25) Re.
17 茂原隆由(187/116/24)
静岡ブルーレヴズ
18 竹内柊平(183/115/26)
浦安D-Rocks
19 桑野詠真(193/112/29)
静岡ブルーレヴズ
20 アイザイア・マプスア(191/112/23)
トヨタヴェルブリッツ
21 小山大輝(171/74/29)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
22 立川理道(180/94/34)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
23 長田智希(179/90/24)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
得点
HomeAway
前半後半前半後半
13 T 53
13 G 51
00 PT 00
00 PG 10
00 DG 00
721 3817
28合計55
マン・オブ・ザ・マッチ
ワーナー・ディアンズ
反則
PKFKPKFK
00 前半 00
00 後半 00
00 合計 00

Home 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半17分 3 → 18
入替 後半17分 1 → 17
入替 後半17分 2 → 16
入替 後半20分 15 → 23
入替 後半23分 4 → 19
入替 後半25分 7 → 20
入替 後半29分 14 → 22
入替 後半31分 12 → 21

Home 一時交替

時間背番号内容

Away 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半7分 1 → 17
入替 後半7分 2 → 16
入替 後半7分 3 → 18
入替 後半14分 8 → 20
入替 後半23分 9 → 21
入替 後半23分 11 → 23
入替 後半23分 10 → 22
入替 後半25分 4 → 19

Away 一時交替

時間背番号内容

Home カード/処分

種類時間背番号内容

Away カード/処分

種類時間背番号内容

得点経過 前半Kick off : カナダ代表 /後半Kick off : 日本代表(アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ 2024 プールフェーズ登録メンバー)

前半チーム名#.Name
4分 日本代表 11.マロ・ツイタマ T 0 - 5
5分 日本代表 10.李承信 G 0 - 7
7分 日本代表 5.ワーナー・ディアンズ T 0 - 12
8分 日本代表 10.李承信 G 0 - 14
22分 日本代表 7.下川甲嗣 T 0 - 19
23分 日本代表 10.李承信 G 0 - 21
26分 日本代表 10.李承信 PG 0 - 24
28分 日本代表 5.ワーナー・ディアンズ T 0 - 29
29分 日本代表 10.李承信 G 0 - 31
30分 日本代表 13.ディラン・ライリー T 0 - 36
31分 日本代表 10.李承信 G 0 - 38
37分 カナダ代表 14.アンドリュー・コー T 5 - 38
38分 カナダ代表 10.ピーター・ネルソン G 7 - 38
後半チーム名#.Name
3分 日本代表 10.李承信 T 7 - 43
4分 日本代表 10.李承信 G 7 - 45
5分 カナダ代表 8.ルーカス・ランボール T 12 - 45
6分 カナダ代表 10.ピーター・ネルソン G 14 - 45
10分 カナダ代表 12.タレン・マクマリン T 19 - 45
11分 カナダ代表 10.ピーター・ネルソン G 21 - 45
28分 日本代表 14.ジョネ・ナイカブラ T 21 - 50
29分 日本代表 22.立川理道 Gx 21 - 50
40分 カナダ代表 23.タコダ・マクマリン T 26 - 50
40分 カナダ代表 10.ピーター・ネルソン G 28 - 50
41分 日本代表 23.長田智希 T 28 - 55
41分 日本代表 22.立川理道 Gx 28 - 55

<特記事項>
反則数不詳。
観客数不明。
カナダ代表選手のプロフィール不明。


 これまでも積極的に新メンバーが使われてきたが、今回も代表デビューとなるWTB マロ・ツイタマ、CTB ニコラス・マクカランが先発に入り、FW アイザイア・マプスアがリザーブに入った。ゲーム・キャプテンは久々に先発メンバーとなった2番坂手が務める(遠征キャプテンは立川)。

 試合はカナダ代表のキックオフで始まり、日本代表は超速ラグビーのエンジン全開でボールを支配してフェーズを重ねる。4分カナダ陣のゴール前で左へ展開し、SO李から内側をフォローした11番ツイタマにリターンパスが通り、ツイタマは代表デビュー戦でいきなり先制のトライ(李のGで7-0)。再び超速ラグビーでカナダ陣ゴール前左に迫った日本代表は、5番ワーナーが今度は強引に縦を突いてトライ(李のGで14-0)。22分にも中盤でラックサイドをツイタマが抜け出し、大幅にゲインしたラックからFB矢崎が快走し、ノーマークとなった7番下川にパスが通りトライ(李のGで21-0)。26分の李のPG(24-0)を挟み、28分中盤での連続攻撃のラックから5番ワーナーが持ち出し、自慢の快足でカナダDFを振り切りトライ(李のG成功で31-0)。続けて30分にも自陣での左展開で、コストリーがこれまで繰り返したオープンへのパスと見せて、縦を突いた12番マクカランがパスを受けて抜け出しカナダ陣へ走り込む。右をフォローした13番ライリーがノーマークとなってパスを受け、快足を飛ばしてトライ(李のG成功で38-0)。

 RWC2007、RWC2011の2大会で、いずれも大激戦の引き分けを演じ2016年にも26-22の接戦を演じた日本代表カナダ代表なのだが、こんなにも差がついてしまったのかと思わずにいられない。

 しかしワンサイドゲームとなり、プレーが軽くなりかけた日本代表の攻撃時の落球をカナダ代表に割られ、インゴールまで蹴り込まれたボールを14番コーが抑えてトライ(10番ネルソンのGで38-7)。その後、前半終了となるが、素晴らしいラグビーを続けていただけに少し残念な終わり方となる。

 後半も開始3分、ラックサイドをワーナーが抜け出し、オフロードパスを受けた下川が独走してゴール前でラックとなり、それを拾った李がゴールポスト直下にトライ(李のGで45-7)。これで後半もワンサイドになると思いきや、5分、日本代表はキックオフのミスから自陣に入られ、最後はゴール前にクギ付けとなりカナダ代表8番ランボールにトライをねじ込まれた(ネルソンのGで45-14)。続いて10分カナダ代表は日本陣右22mラインのラインアウトから2番が持ち出し12番のマクマリンが縦に走り込んでインゴールまで駆け抜けトライ(ネルソンのGで45-21)。これで目を覚ましたかのように日本代表の意識が上がり、全員のタックルでカナダのアタックを止め続け膠着状態となる。そして後半28分、カナダ10番が自陣22m内から真っすぐに日本陣深くに蹴ったキックを、交代投入の23番長田が背走してキャッチし、ステップを踏みながら前にスペースのある14番ナイカブラへ飛ばしパス。ナイカブラは持ち前のスピードで追走するカナダDFを振り切り60m以上を走り切ってトライ(立川のG失敗で50-21)。その後、再び膠着状態となるが、日本のラインアウトからのアタックで7番下川の相手をはがしに行ったプレーがボールと関係がないと判断されPKとなる。そのタッチキックで日本陣に入られてから再びカナダペースとなり、13フェーズを重ねて日本陣ゴール前に攻め込んだカナダ代表は、40分10番ネルソンのインゴールへのパントを23番マクマリンが見事に抑えトライ(微妙な判定であったが、TMO判定の結果トライが認められた。ネルソンのGで50-28)。再開後、すぐに終了のフォーンがなるがカナダはトライを目指し攻撃を継続する。自陣中央のラックから右へ飛ばしパスを放つが、日本代表23番長田がそれを読み切ってインターセプトしトライに繋げる(立川のG失敗で55-28)。そこで試合はフルタイムとなる。

 振り返れば、序盤の日本代表の超速ラグビーは非常に有効であり、カナダ代表を疲れさせるに十分で、何もさせずにトライを重ねることができた。只、そこでプレーが軽くなってミスが出てしまうと、そこを相手につけ込まれてカウンターをくらい、相手の得意な形でトライまで持っていかれると、一気に元気を回復して流れを持っていかれてしまう。やはりラグビーの勝利の鉄則はミスと反則をしないということだ。今後、さらに超速ラグビーに磨きをかけ、ミスと反則をしない完璧な日本代表を目指して頑張ってほしいものだ。