テストNo.392 アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2025 日本代表vsカナダ代表

令和7年(2025)8月30日 G:ユアテックスタジアム仙台 R:ポール・ウィリアムズ(NZ協会)
日本代表 57-15 カナダ代表

対戦日2025/08/30 (土) Kick off17:00
競技場ユアテックスタジアム仙台 観客数11,187人
天候晴れ/無風 グラウンド
状態
良い
ドクターVMO:深谷雄一郎 / AMSV:山田睦夫 / MDD:坂根正孝・
記録係真壁雄一
レフリーポール・ウィリアムズ(ニュージーランド協会)sign
アシスタントレフリー

ジョーダン・ウェイ(オーストラリア協会)

デーモン・マーフィー(オーストラリア協会)

稲場義史・延原梨輝翔・手束伊吹

マッチコミッショナー荒井公希sign
TMOグレン・ニューマン(ニュージーランド協会)
サイティングコミッショナーアマル・プラサド
タイムキーパー大場浩治
日本代表
# Name(cm/kg/Age)
所属
Pos.
1 木村星南(175/105/26) FW
2 江良颯(172/106/23)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
3 竹内柊平(183/115/27)
東京サントリーサンゴリアス
4 ワイサケ・ララトゥブア(193/120/27)
コベルコ神戸スティーラーズ
5 ワーナー・ディアンズ(201/117/23)
6 ベン・ガンター(195/120/27)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
7 下川甲嗣(188/105/26)
東京サントリーサンゴリアス
8 ファカタヴァアマト(195/118/30)
リコーブラックラムズ東京
9 藤原忍(171/76/26)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
HB
10 李承信(176/86/24)
コベルコ神戸スティーラーズ
11 マロ・ツイタマ(182/91/29)
静岡ブルーレヴズ
TB
12 チャーリー・ローレンス(171/90/27)
三菱重工相模原ダイナボアーズ
13 ディラン・ライリー(187/102/28)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
14 石田吉平(167/75/25)
横浜キヤノンイーグルス
15 サム・グリーン(178/85/31)
静岡ブルーレヴズ
FB
16 佐藤健次(177/108/22)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
Re.
17 小林賢太(181/113/26)
東京サントリーサンゴリアス
18 為房慶次朗(180/108/23)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
19 ティエナン・コストリー(192/102/25)
コベルコ神戸スティーラーズ
20 マキシファウルア(187/112/28)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
21 福田健太(173/83/28)
東京サントリーサンゴリアス
22 廣瀬雄也(182/94/24)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
23 長田智希(179/90/25)
埼玉パナソニックワイルドナイツ

※背番号の白抜きはキャプテン

カナダ代表
# Name(cm/kg/Age)
所属
Pos.
1 カリクスト・マルティネス(174/114/28)
Old Glory DC
FW
2 ディアワルド・コッツェ(183/112/28)
Seattle Seawolves
3 コール・キース(183/117/28)
New England Free Jacks
4 ピヤース・ヴォンダデルセン(193/105/25)
New England Free Jacks
5 メイソン・フレッシュ(196/109/25)
Chicago Hounds
6 ション・パリ—(180/90/26)
Ebbw Vale (WAL)
7 ルーカス・ラムボール(189/105/30)
Chicago Hounds
8 マシュー・オウォル(186/110/25)
Chicago Hounds
9 ジェイソン・ヒギンズ(185/90/30)
Chicago Hounds
HB
10 ピーター・ネルソン(180/87/32)
Dungannon (UK)
11 ニック・ベン(188/93/24)
Utah Warriors
TB
12 スペンサー・ジョーンズ(185/98/28)
Utah Warriors
13 ベン・レサージ(184/95/29)
New England Free Jacks
14 ジョサイア・モラ(178/85/27)
New England Free Jacks
15 シェーン・オーリアリー(178/88/31)
Miami Sharks
FB
16 ジェシー・マケイル(185/109/29)
Seattle Seawolves
Re.
17 エマソン・プライアー(189/118/27)
Utah Warriors
18 コーナー・ヤング(188/123/30)
RFC Los Angeles
19 カラム・ボッチャー(196/112/27)
NOLA Gold
20 マット・ヒートン(189/102/32)
RFC Los Angeles
21 スティーヴン・ウェブ(179/84/19)
UBC Thunderbirds
22 ノア・フレッシュ(188/94/22)
Chicago Hounds
23 ブレンダン・ブラック(186/90/21)
Guelph Gryphons
得点
HomeAway
前半後半前半後半
26 T 11
25 G 10
00 PT 00
10 PG 10
00 DG 00
1740 105
57合計15
マン・オブ・ザ・マッチ
日本代表(6)ベン・ガンター
反則
PKFKPKFK
80 前半 52
40 後半 30
120 合計 82

Home 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半6分 11 → 23
入替 後半7分 9 → 21
入替 後半12分 1 → 17
入替 後半13分 3 → 18
入替 後半23分 8 → 20
入替 後半25分 2 → 16
入替 後半28分 7 → 19
入替 後半30分 13 → 22

Home 一時交替

時間背番号内容

Away 交替/入替

種類時間背番号
入替 後半16分 3 → 18
入替 後半16分 8 → 20
入替 後半21分 12 → 22
入替 後半25分 5 → 19
入替 後半27分 1 → 17
入替 後半27分 2 → 16
入替 後半33分 11 → 23
入替 後半35分 9 → 21

Away 一時交替

時間背番号内容
後半33分 → 後半35分 7 → 8 出血

Home カード/処分

種類時間背番号内容
イエロー 前半31分 4 反則の繰り返し

Away カード/処分

種類時間背番号内容

得点経過 前半Kick off : 日本代表(アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2025 プールフェーズ大会登録メンバー) /後半Kick off : カナダ代表

前半チーム名#.Name
3分 日本代表 8.ファカタヴァアマト T 5 - 0
4分 日本代表 10.李承信 G 7 - 0
13分 日本代表 10.李承信 PG 10 - 0
23分 カナダ代表 6.ション・パリ— T 10 - 5
24分 カナダ代表 10.ピーター・ネルソン G 10 - 7
30分 カナダ代表 10.ピーター・ネルソン PG 10 - 10
38分 日本代表 5.ワーナー・ディアンズ T 15 - 10
39分 日本代表 10.李承信 G 17 - 10
後半チーム名#.Name
15分 日本代表 8.ファカタヴァアマト T 22 - 10
16分 日本代表 10.李承信 G 24 - 10
20分 日本代表 15.サム・グリーン T 29 - 10
後半チーム名#.Name
21分 日本代表 10.李承信 Gx 29 - 10
25分 日本代表 6.ベン・ガンター T 34 - 10
26分 日本代表 10.李承信 G 36 - 10
33分 日本代表 23.長田智希 T 41 - 10
34分 日本代表 10.李承信 G 43 - 10
37分 日本代表 14.石田吉平 T 48 - 10
38分 日本代表 10.李承信 G 50 - 10
39分 カナダ代表 16.ジェシー・マケイル T 50 - 15
40分 カナダ代表 10.ピーター・ネルソン Gx 50 - 15
44分 日本代表 14.石田吉平 T 55 - 15
45分 日本代表 10.李承信 G 57 - 15

<特記事項>
【TMO】
・後半42分:カナダ代表(21)の危険なプレーの有無について/結果:ハイタックルによりPK判定、日本代表ボールでプレー再開。

【YC】
・前半31分 日本代表(4)の反則の繰返し


 この試合で初めてキャプテンを務める5番ロックのワーナー・ディアンズは、戦後最年少キャプテンの記録(23歳4か月)となる。またエディーHCの意向と思われるが、1番木村、2番江良、4番ララトゥブア、15番グリーンが初の先発出場、12番ローレンスは初キャップである。リザーブにも佐藤、小林、廣瀬の初キャップ組が控える。つまり格下と思われるカナダ代表戦は新戦力を試す絶好の機会と考えたのであろう。

 日本のキックオフで始まった試合は、若さに任せエンジン全開で日本が超速ラグビーを展開する。3分、カナダゴール前左の日本ボールスクラムで、フリーキックを得ると、日本は超速スタートで8番ファカタヴァがカナダゴールへ突進しトライゾーンへボールをねじ込む(李のG成功で7-0)。その後、超速展開と強引なアタックを続け11分、14番石田がトライゾーンへ持ち込むも、カナダの粘り強いDFに合いダウンボールできず。13分、李が冷静に中央のPGを決め確実に点差を広げる(10-0)。しかし、その後はチャンスでの落球と、DF時の安易な立ち位置のオフサイドを繰り返し、徐々に流れが変わり、日本はゴール前に押し込まれる。日本もゴール前でのカナダのラインアウト・モールを幾度か凌いだが、なかなか自陣を脱出できない。そしてウォーター・ブレイクの後の23分、再び日本ゴール前に迫ったカナダはラインアウト・モールからFWが一体となり、トライゾーンになだれ込む(6番パリーがトライし10番ネルソンのGで10-7)。その後も日本は超速攻撃を仕掛けるもミスと反則を繰り返し、流れが変わらぬまま30分、ネルソンのPGで10-10と追いつかれる(日本の反則の繰り返しにレフリーから警告が出る)。再開後、日本は好タックルでカナダ陣に攻め込むが、ここでも安易なオフサイドをして番ララトゥブアにイエローカードが出される。流れが変わらぬまま小康状態が続いたが、35分、ハーフウェー・ライン右のカナダボールのラインアウトからのアタックを好タックルと6番ガンターのスティールでPKを獲得。敵陣に入った日本は左22mライン手前のラインアウトから超速連続攻撃を仕掛けフェーズを重ねるが、ノックフォワードが出てしまう。しかしこのカナダボールスクラムで得たフリーキックで、9番藤原がタップ・キックから3番竹内へパス。竹内は力強く突進し、カナダゴールに迫る。そのラックから5番キャプテンのワーナーにパスが繋がり、2番江良のサポートも受けワーナーはトライゾーンへなだれ込む(李のGで17-10)。再開後、ブザーが鳴った後のスクラムからも日本は超速アタックで果敢に攻めるが、ゴール前でノックフォワードが出てハーフタイム。後半はチャンスにおける落球と安易なオフサイドをなくせるかどうかで勝負が決まる。

 カナダのキックオフで後半が始まり、双方ともキックを蹴り合い陣地の取り合いとなる。只、ハイパントの競り合いでの反則(オブストラクション)が日本に出て波に乗れない。46分、11番ツイタマに替え23番長田を、そして47分、9番藤原に替え21番福田を投入。その後、カナダに攻め込まれるも日本は好タックルで凌ぎ、またスクラムで圧力をかけPKを獲得する。カナダ日本の果敢なアタックに対してしぶとく守り、日本選手が孤立するとスティールでPKを獲得する。52分、1番木村に替え17番小林を投入(小林は初キャップ)。53分、3番竹内に替え、18番為房を投入。何としてもこの膠着状態を打破したいところで54分、日本の自陣からのキックを受けカナダ11番ベンがカウンターを仕掛けるも、ワーナーが抱きかかえダウンボールを許さない。こぼれ球を自陣10mから21番福田が縦に好キックを蹴り、これがタッチに出て50-22となる(流れを変える大きなプレー)。カナダ陣ゴール前左10mのラインアウトから、日本は連続攻撃を仕掛け、12番ローレンス、23番長田の縦突進から右へ展開。李、ライリー、李、ガンターとパスが繋がるも、ガンターのパスが後ろにこぼれる。すかさず14番石田がセービングをして立ち上がり一気に前に出て抜け出す。李、グリーンと繋いでゴール前右5mでラック。為房の縦突進の後、左へ展開し、福田、李、ローレンス、グリーンと繋がり、グリーンはタックルにあたりながらライリーへパス。ライリーは外で待つファカタヴァに繋ぎ、トライゾーンへ飛び込む(李のGで24-10)。再開後、キックオフをキャッチしたワーナーが密集から抜け出しハーフウェー・ラインを突破。右へ展開した日本はローレンスがロングキックで敵陣右22m内に蹴り出す。カナダのノックフォワードで得たカナダゴール前右のスクラムから、日本は連続攻撃を仕掛ける。グリーン、ララトゥブアの縦突進の後、右へ展開しパスミスもあったが、最後は李、ライリー、ローレンス、長田、石田、ガンター、そしてグリーンへと7つのパスが通り、グリーが右隅へ飛び込む(李のGは失敗で29-10)。ウォーター・ブレイクの後、63分8番ファカタヴァに替え20番マキシを投入。疲れの見えるカナダに対して、勢いが出てきた日本は思い切った展開攻撃を仕掛ける。ライリー、ローレンスの突進から、李がカナダゴール前左にパントを蹴り込み、これをキャッチしたカナダ9番ヒギンズを日本の20番マキシがタックルで押し出す。65分、カナダ陣左ゴール前のラインアウトから日本はモールを押し込みトライゾーンになだれ込む(ガンターがトライ、李のG成功で36-10)。65分、2番江良に変えて6番佐藤を投入(佐藤は初キャップ)。68分、7番下川に替えて19番コストリーを投入。70分、13番ライリーに替え22番廣瀬を投入(廣瀬は初キャップ)。カナダの展開攻撃を好タックルで着実に止めてカナダ陣に入り、73分、カナダ陣右10mラインを超えたところのラインアウトから、日本は左へ展開し廣瀬、マキシの縦突進の後、左へ展開。ローレンス、グリーン、長田と繋ぎノーマークとなった長田がトライゾーンに走り込む(李のGで43-10)。勢いに乗る日本は、カナダの展開攻撃を好タックルで凌ぎ、ガンターのスティールでPKを獲得。李のタッチキックでカナダ陣ゴール前右10mのラインアウトから、スローワー16番佐藤がパスを受けて横に開き、クロスで縦に入った石田がパスを受けトライゾーンに飛び込む(李のGで50-10)。再開後、日本のオブストラクションで日本ゴール前5mのラインアウトを得たカナダは、力強くモールを組み、最後は16番マケイルがスペースをついてトライゾーンに飛び込み一矢報いる(ネルソンのGで50-17)。再開後、攻勢を続けるカナダに対し日本もタックルで凌ぐが、途中のTMO判定でカナダのハイタックルの判定。日本はタッチキックで得たカナダゴール前左10mのラインアウトから右へ展開し廣瀬が縦に突進。その後、連続攻撃でフェーズを重ね、佐藤の突進の後、石田が得意のステップを踏みトライゾーンに飛び込み(李のGで57-17)フルタイム。

 前半はチャンスでのノックフォワードと、DF時の立ち位置のオフサイドを繰り返し、どうなることかと思われたが、後半はしっかりと立て直し、初キャップ組を含む若手が躍動して大量得点に結びつけた。次戦のアメリカ戦でもチーム全体でミスと反則を減らして、アグレッシブなアタックで勝利することを期待する。