テストNo.396 リポビタンDチャレンジカップ2025 日本代表 vs オーストラリア代表

令和7年(2025)10月25日 G:国立競技場 R:ベン・オキーフ(NZ協会)
日本代表 15-19 オーストラリア代表〇

対戦日2025/10/25 (土) Kick off14:52
競技場国立競技場 観客数41,612人
天候雨/無風 グラウンド
状態
良い
ドクターVMO:三森教雄 / MDD:宿澤孝太・長谷川淳
記録係渡辺恵一郎
レフリーベン・オキーフ(ニュージーランド協会)sign
アシスタントレフリー

アンガス・メイビー(ニュージーランド協会)

モーガン・ホワイト(ホンコン・チャイナ協会)

大内想太・清水鳴哲・手束伊吹

マッチコミッショナー荒井公希sign
TMOリチャード・ケリー / マット・ロッデン
サイティングコミッショナーアザー・ユソフ
タイムキーパー松尾俊宏
日本代表
# Name(cm/kg/Age)
所属
Pos.
1 小林賢太(181/113/26)
東京サントリーサンゴリアス
FW
2 江良颯(172/106/24)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
3 竹内柊平(183/115/27)
東京サントリーサンゴリアス
4 ジャック・コーネルセン(195/110/31)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
5 ワーナー・ディアンズ(201/117/23)
6 ベン・ガンター(195/120/28)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
7 下川甲嗣(188/105/26)
東京サントリーサンゴリアス
8 リーチマイケル(189/113/37)
9 藤原忍(171/76/26)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
HB
10 李承信(176/86/24)
コベルコ神戸スティーラーズ
11 長田智希(179/90/25)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
TB
12 中野将伍(186/100/28)
東京サントリーサンゴリアス
13 ディラン・ライリー(187/102/28)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
14 石田吉平(167/75/25)
横浜キヤノンイーグルス
15 矢崎由高(180/86/21)
早稲田大学
FB
16 佐藤健次(177/108/22)
埼玉パナソニックワイルドナイツ
Re.
17 祝原涼介(184/115/29)
横浜キヤノンイーグルス
18 為房慶次朗(180/108/24)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
19 タイラー・ポール(195/111/30)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
20 ティエナン・コストリー(192/102/25)
コベルコ神戸スティーラーズ
21 福田健太(173/83/28)
東京サントリーサンゴリアス
22 チャーリー・ローレンス(171/90/27)
三菱重工相模原ダイナボアーズ
23 サム・グリーン(178/85/31)
静岡ブルーレヴズ

※背番号の白抜きはキャプテン

オーストラリア代表
# Name(cm/kg/Age)
所属
Pos.
1 アンガス・ベル(191/125/25)
NSW Waratahs
FW
2 ジョシュ・ナッサー(188/111/26)
QLD Reds
3 ゼイン・ノンゴール(186/124/24)
QLD Reds
4 ジェレミー・ウィリアムズ(195/116/24)
Western Force
5 ルカン・サラカイア=ロト(200/133/29)
QLD Reds
6 ニック・チャンピオン・デ・クレスピグニー(191/114/29)
Western Force
7 カルロ・ティッツァーノ(181/102/25)
Western Force
8 ロブ・ヴァレティニ(193/117/27)
ACT Brumbies
9 ジェイク・ゴードン(185/89/32)
NSW Waratahs
HB
10 テイン・エドメド(180/90/25)
NSW Waratahs
11 ディラン・ピーチ(187/100/27)
Western Force
TB
12 ハンター・パイサミ(175/97/27)
QLD Reds
13 ジョシュ・フルツク(187/91/24)
QLD Reds
14 コリー・トゥール(180/86/25)
ACT Brumbies
15 アンドリュー・ケラウェイ(184/92/30)
NSW Waratahs
FB
16 ビリー・ポラード(185/116/24)
ACT Brumbies
Re.
17 エイダン・ロス(189/121/30)
QLD Reds
18 トム・ロバートソン(180/115/31)
Western Force
19 ジョシュ・キャナム(202/116/24)
QLD Reds
20 ハリー・ウィルソン(196/117/25)
QLD Reds
21 ライアン・ロナガン(176/83/27)
ACT Brumbies
22 ヘイミッシュ・スチュワート(181/95/27)
Western Force
23 フィリポ・ダウングヌ(180/102/30)
Queensland Reds
得点
HomeAway
前半後半前半後半
02 T 21
01 G 20
00 PT 00
10 PG 00
00 DG 00
312 145
15合計19
反則
PKFKPKFK
71 前半 60
30 後半 11
101 合計 71

Home 交替/入替

種類時間背番号
交替 後半10分 12 → 22
入替 後半26分 3 → 18
入替 後半28分 8 → 20
入替 後半32分 2 → 16
入替 後半32分 1 → 17
入替 後半32分 6 → 19
入替 後半32分 9 → 21

Home 一時交替

時間背番号内容
前半9分 → 前半30分 12 → 22 HIA
後半1分 → 後半6分 7 → 18 シンビン

Away 交替/入替

種類時間背番号
交替 前半7分 5 → 19
交替
(HIA)
前半19分 19 → 20
入替 後半12分 2 → 16
入替 後半14分 3 → 18
入替 後半19分 1 → 17
入替 後半32分 10 → 22
入替 後半32分 11 → 23

Away 一時交替

時間背番号内容
後半29分 → 試合終了 18 → 3 HIA

Home カード/処分

種類時間背番号内容
イエロー 前半19分 22 反則の繰り返し
イエロー 前半37分 3 不当なプレー

Away カード/処分

種類時間背番号内容

得点経過 前半Kick off : 日本代表(トレーニングスコッド合宿参加メンバー) /後半Kick off : オーストラリア代表

前半チーム名#.Name
13分 オーストラリア代表 6.ニック・チャンピオン・デ・クレスピグニー T 0 - 5
14分 オーストラリア代表 10.テイン・エドメド G 0 - 7
27分 日本代表 10.李承信 PG 3 - 7
30分 オーストラリア代表 13.ジョシュ・フルツク T 3 - 12
30分 オーストラリア代表 10.テイン・エドメド G 3 - 14
後半チーム名#.Name
12分 日本代表 3.竹内柊平 T 8 - 14
後半チーム名#.Name
13分 日本代表 10.李承信 Gx 8 - 14
17分 オーストラリア代表 7.カルロ・ティッツァーノ T 8 - 19
18分 オーストラリア代表 10.テイン・エドメド Gx 8 - 19
21分 日本代表 6.ベン・ガンター T 13 - 19
22分 日本代表 10.李承信 G 15 - 19

<特記事項>
【YC理由】
前半19分:JPN(22) 反則の繰り返し
前半37分:JPN(3) 不当なプレーは故意の反則
【TMO】
前半37分:AUSのグランディングの確認/結果:グランディング確認できずノートライ、AUSのPKで再開
前半38分:AUSラインアウト後のオブストラクション有無の確認/結果:オブストラクションの判定でトライキャンセル、JPNのPKで再開
【補足】
前半9分:JPN(12)のHIAは陰性判定も一時交替相手(22)がYCのため一時交替終了が前半30分となった


 オーストラリアは、RWC2023フランス大会でウェールズフィジーに敗れて予選敗退し低迷状態が続いていた。しかし今年の南半球ラグビーチャンピオンシップでは、南アフリカ、アルゼンチンに勝利するまでに復調。先週のJapan XVに大勝したオーストラリアA代表の強さを見ても、日本の苦戦が予想される。特にチャンスになると、湧き出るようなフォローで瞬く間にトライに繋げる伝統のオーストラリアン・アタックは要注意である。

 日本のキックオフで試合は始まり、代表復帰したFB矢崎が快足を飛ばしてプレッシャーをかける。序盤はお互いキックの蹴り合いとなり内容はほぼ互角。オーストラリアの展開攻撃に対して日本は全員で前に出てタックルを続ける。3分、オーストラリアの連続攻撃で2番江良がスティールに成功。PKを獲得し敵陣に入る。6分、日本は安定したスクラムから連続攻撃に出るが、ノックフォワードとその後の反則でPKを与え陣地を取られる。激しいコリジョンの中、オーストラリア5番ロトがケガで19番キャナムと交替。9分、今度は日本の12番中野がHIA判定で22番ローレンスと臨時交替。10分、再びオーストラリアにPKを与え、タッチキックで22mライン内右のラインアウトとなるが、こぼれ球を拾った江良がハイタックルを受け、今度は日本がPKを得てピンチを脱出。その後のピンチでも江良は好タックルを見せ存在感を示す。13分、日本はゴール前に蹴られたボールを確保し、下川がサイドを突くが、そこでオーバー・ザ・トップの反則を取られる。中央5mでPKを得たオーストラリアはタップ・キックからFWが突進し日本ゴールに迫る。3フェーズの後、主将6番クレスピグニーがラックサイドを潜り込みトライ(10番エドメドのGで0-7)。再開後、PKタッチキックから日本ゴールに迫るオーストラリアはFWのフィジカル突進でトライを狙う。日本FWも好タックル連発で踏ん張り、18フェーズの猛攻を凌ぐ。しかし19分、その中で日本は反則を取られ、22番ローレンスがイエローカード(反則の繰り返し)。20分、日本ゴール前でのオーストラリアFWの連続フィジカル・アタックを日本は再び止める。オーストラリアは仕方なくBKに展開するが、14番石田の足首への好タックルとリーチのスティールでPKを獲得(試合の流れを変える貴重なプレー)。22分、激しい攻防の中、19番キャナムがHIA判定で20番ウィルソンに臨時交替。27分、日本は敵陣ラインアウトから連続攻撃を仕掛けオーストラリアのオフサイドを誘発し、李が20m中央のPGを決める(3-7)。しかし30分(ローレンスがイエローカード退出中)、オーストラリアが中盤左のスクラムからサインプレーを仕掛け、日本DFを突破し13番フルツクがトライ(エドメドG成功で3-14)。日本も得点がほしいが、ラックからの球出しが安定せずチャンスとならず。37分、オーストラリアはPKタッチで得た日本陣左22m内ラインアウトで、ガッチリモールを組み10数m前進。たまらず横から入った3番竹内がイエローカード(モール・コラプシング)。38分、オーストラリア日本ゴール前左のラインアウト・モールを回し左隅に飛び込むも、3番ノンゴールがボールの前で日本のDFを妨害したとTMOで判定されノートライ。その後、ハーフタイムとなる。

 後半、オーストラリアのキックオフで、オーストラリアがボールを確保。連続攻撃を仕掛けるがノックフォワードでチャンスとならず。41分、スクラムとなり一時退場中の竹内に替わり18番為房が入る(代わりに下川が一時退出)。44分、日本は7人のスクラムを押されPKを取られる。しかしそのPKタッチからのラインアウトのこぼれ球を江良が拾って藤原へパス。藤原は20m走って敵陣へキックし、22mを超えたところでキャッチしたエドメドをタッチに押し出す。46分、シンビンが明け竹内と下川が戻る。しかしラインアウトは確保できずオーストラリアの連続攻撃を受けるが、日本は全員でタックルし、タッチキックを蹴らせる。右22m手前のラインアウトをキャッチした日本は、連続攻撃を仕掛けフェーズを重ねるが、オーストラリアのハードタックルでボールを失う。51分、中野が脚のケガでローレンスと交替。ここでスクラムを押してPKを得て敵陣ゴール前左5mのラインアウトを得る。そして52分、ラインアウトから連続攻撃を仕掛けてゴールに迫り、最後は3番竹内が相手DFを突き破りトライゾーンへ飛び込む(李のG失敗で8-14)。キックオフ後の日本のキックを確保したオーストラリアは連続攻撃を仕掛け着実に前進。日本も全員のタックルで凌ぎ続けるがオフサイドの反則を犯し、オーストラリアは47分、PKタッチで得た日本ゴール前左5mのラインアウトで、競り合う日本のジャンパーを横目にガッチリとモールを組んで押し込み7番ティッツァーノがトライ(あっさりと取り返し実力を誇示)。しかし大事なコンバージョンに矢崎が猛ダッシュでプレッシャーをかけ、エドメドのGは不成功(8-19)。キックオフ後、日本は積極的に展開ラグビーを仕掛け敵陣に入る。21分、オーストラリア陣22mラインを超えた左のスクラムから超速アタックを仕掛ける。ラックから右側にこぼれたボールに素早く反応したのは藤原で、そのボールをかっさらって敵陣ゴール前へ。あと一歩でトライには成らなかったが、ラックから6番ガンターが右へねじ込む(李のGで15-19)。オーストラリアのキックオフ・ボールをリーチがキャッチし、迷いなく攻撃に出る。藤原のハイパントのこぼれ球を拾った小林もボールを前に運ぶ。FW、BKが一体となった超速アタックはオーストラリア相手でも十分に通用し敵陣に入る。65分、相手のハイボールのこぼれ球から日本はカウンターアタック。外側展開と見せて矢崎が思い切って縦を突きゲイン。素早く右に振りライリーが思い切って縦を突くと見せて右のスペースにボールを浮かし、それを受けたローレンスがマークを引き付けて石田へパス。そのパスがわずかに後ろにそれ、タッチを割る。その後、竹内、リーチに替わって18番為房、20番コストリーを投入。68分、江良が18番ロバートソンにビッグタックル(仰向けに倒す)でマイボールスクラムとなる。そこから日本は超速展開に出てフェーズを重ねるが、最後はノックフォワード。71分、このスクラムからオーストラリア9番ゴードンがブラインドサイドを突き、日本陣深くにキック。これを22mラインの10m手前で確保した石田が思い切ってカウンターアタック。するすると相手DFをかわして40m独走し、内をサポートした為房にパス。しかし次の江良が落球。オーストラリアのカウンター攻撃からのキックを切り返し日本も攻撃に出るがノックフォワード。72分、小林、江良、藤原に替わり、祝原、佐藤、福田を投入。連続攻撃を仕掛けるが決定的なチャンスを作れない。78分、日本は、ハーフウェー・ラインを超えた左のスクラムから、SOとCTBのループプレーに出るが、李がタックルされ、こぼれ球の処理でペナルティを取られる。残り1分半からは、FW周辺でラックを形成しながら時間を使うオーストラリア。フルタイムのブザーを聞いてタッチに蹴り出す。

 日本の強靭なスタミナを活かした連続攻撃を、オーストラリアは全く反則せずに止め続ける。この規律は、まさに世界レベルのものである。そのDFを前にあと一歩(ワントライ)届かなかった日本であるが、満足する選手は一人もいない。今日の試合で得た教訓を活かし、欧州での南アフリカ戦、アイルランド戦に臨んでほしいものだ。そして2年後のRWC2027オーストラリア大会の組み合わせ抽選も年内にあり、ウェールズジョージアには何としても勝たなければならない。