令和7年(2025)11月15日 G:プリンシパリティ・スタジアム R:マシュー・カーリー(イングランド協会)
●日本代表 23-24 ウェールズ代表〇
| 対戦日 | 2025/11/15 (土) | Kick off | 17:40 |
|---|---|---|---|
| 競技場 | Principality Stadium | 観客数 | 61,324人 |
| 天候 | 晴れ/無風 | グラウンド 状態 | 良い |
| ドクター | |||
| 記録係 | JRFU広報室 | ||
| レフリー | Matthew Carley (RFU) | sign |
|---|---|---|
| アシスタントレフリー |
Nic Berry (RA) Anthony Woodthorpe (RFU) - |
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| マッチコミッショナー | sign | |
| TMO | Andrew Jackson (RFU) / Quinton Immelman (SARU) | |
| 日本代表 | ||
|---|---|---|
| # | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
| 1 |
小林賢太(181/113/26) 東京サントリーサンゴリアス
|
FW |
| 2 |
佐藤健次(177/108/22) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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|
| 3 |
為房慶次朗(180/108/24) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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| 4 |
エピネリ・ウルイヴァイティ(196/122/29) 三菱重工相模原ダイナボアーズ
|
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| 5 | ワーナー・ディアンズ(201/117/23) | |
| 6 |
ジャック・コーネルセン(195/110/31) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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|
| 7 |
下川甲嗣(188/105/26) 東京サントリーサンゴリアス
|
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| 8 |
マキシファウルア(187/112/28) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
|
|
| 9 |
齋藤直人(165/73/28) スタッド・トゥール—ザン
|
HB |
| 10 |
李承信(176/86/24) コベルコ神戸スティーラーズ
|
|
| 11 |
長田智希(179/90/25) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
TB |
| 12 |
チャーリー・ローレンス(171/90/27) 三菱重工相模原ダイナボアーズ
|
|
| 13 |
ディラン・ライリー(187/102/28) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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| 14 |
石田吉平(167/75/25) 横浜キヤノンイーグルス
|
|
| 15 |
矢崎由高(180/86/21) 早稲田大学
|
FB |
| 16 |
平生翔大(174/103/23) 東京サントリーサンゴリアス
|
Re. |
| 17 |
古畑翔(185/118/28) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
|
| 18 |
竹内柊平(183/115/27) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
| 19 |
ハリー・ホッキングス(208/124/27) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
| 20 |
タイラー・ポール(195/111/30) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
|
|
| 21 |
福田健太(173/83/28) 東京サントリーサンゴリアス
|
|
| 22 |
小村真也(180/92/23) トヨタヴェルブリッツ
|
|
| 23 |
植田和磨(177/87/22) コベルコ神戸スティーラーズ
|
|
※背番号の白抜きはキャプテン
| ウェールズ代表 | ||
|---|---|---|
| # | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
| 1 |
ニッキー・スミス(183/119/31) Leicester Tigers
|
FW |
| 2 |
デヴィ・レイク(184/116/26) Ospreys
|
|
| 3 |
アーチー・グリフィン(191/130/24) Bath Rugby
|
|
| 4 |
ダフィド・ジェンキンス(201/124/22) Exeter Chiefs
|
|
| 5 |
アダム・ビアード(203/122/29) Montpellier
|
|
| 6 |
アーロン・ウェインライト(190/112/28) Dragons RFC
|
|
| 7 |
アレックス・マン(190/102/23) Cardiff Rugby
|
|
| 8 |
オリー・クラックネル(191/115/31) Leicester Tigers
|
|
| 9 |
トモス・ウィリアムズ(180/84/30) Gloucester Rugby
|
HB |
| 10 |
ダン・エドワーズ(174/86/22) Ospreys
|
|
| 11 |
ジョシュ・アダムス(185/95/30) Cardiff Rugby
|
TB |
| 12 |
ベン・トーマス(183/95/26) Cardiff Rugby
|
|
| 13 |
マックス・ルウェーリン(196/106/26) Gloucester Rugby
|
|
| 14 |
ルイス・リースザミット(188/100/24) Bristol Bears
|
|
| 15 |
ブレア・マレー(173/85/24) Scarlets
|
FB |
| 16 |
リアム・ベルチャー(176/104/29) Cardiff Rugby
|
Re. |
| 17 |
リース・カレー(191/137/27) Saracens
|
|
| 18 |
キーロン・アシラッティ(180/124/28) Cardiff Rugby
|
|
| 19 |
フレディー・トーマス(194/119/24) Gloucester Rugby
|
|
| 20 |
テイン・プラムツリー(196/115/25) Scarlets
|
|
| 21 |
キーラン・ハーディ(185/91/29) Ospreys
|
|
| 22 |
ジャロッド・エヴァンズ(178/90/29) Harlequins
|
|
| 23 |
ニック・トンプキンス(183/96/30) Saracens
|
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| 得点 | ||||
|---|---|---|---|---|
| Home | Away | |||
| 前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
| 1 | 1 | T | 1 | 2 |
| 1 | 1 | G | 1 | 2 |
| 0 | 0 | PT | 0 | 0 |
| 0 | 3 | PG | 0 | 1 |
| 0 | 0 | DG | 0 | 0 |
| 7 | 16 | 計 | 7 | 17 |
| 23 | 合計 | 24 | ||
| マン・オブ・ザ・マッチ |
|---|
| オリー・クラックネル |
| 反則 | ||||
|---|---|---|---|---|
| PK | FK | PK | FK | |
| 5 | 0 | 前半 | 4 | 1 |
| 5 | 0 | 後半 | 7 | 1 |
| 10 | 0 | 合計 | 11 | 2 |
Home 交替/入替
| 種類 | 時間 | 背番号 |
|---|---|---|
| 入替 | 後半9分 | 3 → 18 |
| 入替 | 後半9分 | 4 → 19 |
| 入替 | 後半30分 | 7 → 20 |
| 入替 | 後半37分 | 1 → 17 |
| 入替 | 後半37分 | 14 → 23 |
Home 一時交替
| 時間 | 背番号 | 内容 |
|---|---|---|
| 後半37分 → 試合終了 | 10 → 22 | HIA |
Away 交替/入替
| 種類 | 時間 | 背番号 |
|---|---|---|
| 入替 | 後半9分 | 1 → 17 |
| 入替 | 後半9分 | 3 → 18 |
| 入替 | 後半9分 | 6 → 20 |
| 入替 | 後半37分 | 2 → 16 |
| 入替 | 後半37分 | 4 → 19 |
| 入替 | 後半39分 | 10 → 22 |
Away 一時交替
| 時間 | 背番号 | 内容 |
|---|---|---|
| 後半21分 → 試合終了 | 11 → 23 | 20分レッドカード |
Home カード/処分
| 種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
|---|---|---|---|
| イエロー | 前半25分 | 4 | 危険なプレー |
| イエロー | 前半30分 | 8 | 危険なプレー |
| イエロー | 後半40分 | 19 | 危険なプレー |
Away カード/処分
| 種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
|---|---|---|---|
| レッド | 前半40分 | 11 | 危険なプレー |
得点経過 前半Kick off : ウェールズ代表(リポビタンDツアー2025) /後半Kick off : 日本代表(リポビタンDツアー2025)
<特記事項>
試合記録は日本ラグビーフットボール協会による参考記録
【TMO/OFR】
・前半40分ウェールズ(11)ラックでの危険プレーについて/結果:ノーバインドでのチャージ(YC)・の日本のPKで再開
OFRで検証後、20分RCにアップグレード
アウェイにおけるティア1国(ウェールズ)相手の歴史的初勝利が、ロスタイム最後のワンプレー(相手のPG)で消えてしまった。またRWC2027オーストラリア大会における組み合わせ(バンド2に入ること)を考えても、何としても勝っておきたい試合だったのである。
ウェールズのキックオフで試合は始まり、ウェールズは積極的に展開攻撃を仕掛ける。4分、日本のオフサイドでウェールズがタッチキックを蹴り、日本陣ゴール前左10mでのラインアウトを得る。6分、ウェールズはこのラインアウトからの攻撃で日本ゴールに迫りFWの縦突進で攻め立てる。日本DFも執念で粘るが、数フェーズ後、中央ラックから左へ展開し10番エドワーズがDFをかわしてトライゾーンへ飛び込む(エドワーズのGで0-7)。キックオフ再開後、ウェールズのオフサイドで得たPKタッチキックをウェールズ陣左ゴール前5mに出し、日本ボールのラインアウト。コーネルセンがキャッチしてワーナーが突進し、日本の連続攻撃が始まる。積極的に超速アタックを仕掛けるが、ラックの球出しが乱れウェールズにボールを奪われタッチキックで逃げられる。日本はこのラインアウトを確実にキャッチし展開攻撃を図るが11番長田のノックフォワードでチャンスを逃す。只、日本の超速アタックはウェールズに対して明らかに通用している。11分、ウェールズ陣ゴール前右5mのラインアウトを得た日本は、矢崎がクイックスタートで投げ入れ齋藤、李と繋ぎ、李がオープンスペースにキック。左大外のマキシの胸に入ればトライ確実と思われたが、惜しくもノックフォワード。15分、日本は齋藤のハイパントのこぼれ球をライリーが拾って左サイドを抜け出し、大きくゲインして佐藤にパス。佐藤もステップを踏みDFをかわしながら22mライン左を突破しラック。ワーナーの突進の後、右へ展開しライン参加の矢崎がスワーブで石田のマークを引き付け、ノーマークの石田へパスが渡り右隅にトライ(李のGで7-7)。日本の目指す超速ラグビーの体現と言える見事なトライ。21分、ウェールズのキックのこぼれ球を確保し、パスを貰った矢崎がスペースを豪快に40m走り抜きチャンスを作るが、ラックからボールがこぼれチャンスを逃す。25分、ウェールズの展開攻撃に対し日本4番エピネリがノーボールタックルでイエローカード。しかし日本はウェールズのアタックをマキシのハード・タックルで凌ぐ。28分、李の35mのPGは右にそれる。30分、今度は8番マキシが危険なプレーでイエローカードを貰い、日本は13人となる。しかしこの苦しい状況下、日本は13人で意識統一し執念のタックルでウェールズの得点を許さない。ボールを確保すれば、確実なラックで連続攻撃を仕掛け時間を費やす。40分、ウェールズ11番アダムスがノーバインドでラックに突っ込みイエローカード(バンカーシステムでレッドカード。20分後に別の選手が交代出場)。44分、李のPGがポストにあたり外れたが、石田が良く走りこぼれたボールに働きかける。トライとはならなかったが、13人となったピンチを失点ゼロで凌いだ日本の良い流れのまま前半終了。
後半は日本のキックオフで始まる。日本は果敢に超速展開ラグビーを仕掛け、ウェールズ陣22mに入るが、矢崎からワーナーへのオフロードパスがスロー・フォワード判定。46分、日本は13フェーズに渡る連続攻撃を仕掛け、ライリーのキックでウェールズ陣ゴール前左5mのラインアウト。ウェールズがタッチに出したラインアウトからも日本は果敢に連続攻撃を仕掛けPKを獲得。48分、この正面35mのPGを李が決め日本がリード(10-7)。49分、4番エピネリに替わり19番ホッキングスが登場(初キャップ:208㎝)。しかしその後、齋藤のハイパントが短く、10mサークルオフサイドを取られる。ウェールズはタッチキックを日本ゴール前右10mに出し、ラインアウトからFWの縦突進を繰り返してトライを狙う。そして51分、ゴール前ラックから右へロングパスを通し14番リースザミットが右隅に飛び込み逆転(エドワーズのGで10-14)。日本は連続攻撃でウェールズ・ゴールに迫り56分、PKを獲得。日本はトライではなく李が15mのPGを着実に決め、点差を詰める(13-14)。その後、日本は積極的にFW、BK一体の連続攻撃を仕掛け60分、ウェールズの反則によりウェールズゴール前左5mのラインアウト。日本は連続攻撃でウェールズゴールに迫り、FWの突進でトライチャンスを伺い、最後はマキシがトライゾーンへねじ込み逆転(李のGで20-14)。ここで日本は堅実にプレーしたいところであったが、キックオフ後の自陣でのラックでオフ・フィートの反則を犯してしまう。ウェールズはPKタッチで日本ゴール前右8mのラインアウトを得て、FWの縦攻撃で日本ゴールに迫る。連続でラックを連取し63分、最後は23番トンプキンスがトライ、エドワーズのGで再逆転(20-21)。キックオフ再開後ウェールズのオブストラクションで日本がPKを得て、66分、李が35mのPGを蹴り込み再び日本が逆転(23-21)。再開後も日本は守らず積極的に連続展開攻撃を仕掛けウェールズを振り回す。71分、ウェールズ陣ゴール前右で得たPKをタッチに出し、ゴール前右5mのラインアウト。しかしモールで落球があり、ウェールズボールのスクラム。このスクラムでウェールズは日本にプレッシャーをかけPKを獲得。タッチキックが拙くウェールズ陣10mと22mラインの中央付近左のラインアウト。そこからモールでプッシュをかけ、日本のサイドエントリーの反則を取りながら、積極的にオープン攻撃を仕掛ける。ウェールズの逆転を目指す猛攻に対し、日本も執念のDFを見せ粘り続ける。ボールを奪えば勝利を決めるトライを目指して積極的に超速ラグビーを仕掛ける。しかし75分、ウェールズ陣22mライン中央付近のラックでウェールズにボールを奪われキックで日本陣に入る。76分、ハーフウェー・ライン付近でウェールズの反則を誘い俄然勝利の流れが出てくる。ところがここで李がHIAで退出となり、小村が登場しPKタッチを蹴り、ウェールズ陣右22mでラインアウト。これを獲得するが球出しが乱れウェールズのラインアウト。ここからのウェールズの連続展開攻撃を日本は執念のタックルで止め続け、マキシのジャッカルでボールを奪い返す。ウェールズボールのラインアウトからの攻撃も日本は好タックルで凌ぎ残り1分を切る。80分、日本はホッキングスが危険なプレーでイエローカードを貰い14人となる。その後もウェールズの猛攻は続き、ラインアウト・モールでユーズイットのコールが2度あったのだが、ウェールズがモールを押し続けてゴールに迫り、ロスタイムの83分、日本はゴール前でどうしても避けたい反則を犯してしまう。ウェールズ22番エヴァンスが緊張の中、左端からPGを決め(23-24)ウェールズが逆転勝利を飾った。日本に勝ってこれだけ喜ぶのかと思うほど、選手も観衆も熱狂していた。
南アフリカやアイルランドとは違い、ランキングの近いウェールズとなら、日本が互角に戦えることを証明した。前半の13人の状況でも得点を与えず、日本の超速ラグビーの良さも十分に出ていたと思う。しかし日本は好プレーで逆転した直後に再逆転を許してしまっていた。それはキックオフ再開後に、10mサークルオフサイドやオフ・フィートでPKを与えてしまったことが原因である。次戦のジョージア戦では、安易な反則をせず、より強固なDFと今日以上の果敢な超速アタックにより、何としても勝利してほしいものである。