解題・説明
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宮川神社の北から西を巡る合羽(かっぱ)山急斜面に、多種多様な樹木が昼なお暗いほど茂っている。中でも暖帯性の常緑広葉樹のシロダモが群生しており、これは日本海沿岸のほぼ北限の植生であり、学術上からも貴重なものとされている。その他、タブノキ・アオキ・ヤブツバキの大樹が群生している。落葉広葉樹類にはケヤキ・エノキ・エゾイタヤ・ミズナラ・カシワ・クリ、常緑針葉樹類にはモミ・カヤ・スギ・マツをはじめ、つる性植物、草本類、羊歯(しだ)類などが繁茂している。平成19年中越沖地震で中央部斜面が崩落し、現在、植生回復が期待されている。
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