解題・説明
|
十王堂(じゅうおうどう)であるが、閻魔市(エンマ市)のお堂として親しまれている。戦国期の頃まで半田(はんだ)村(現・柏崎市内半田)にあったと伝えられる。現在地は、旧柏崎町の東の「木戸」外で、旅人や浮浪者の宿に利用されていたという。江戸中期には下町にあった馬市がこの周辺に移っていたが、天保頃から馬市に代わって旅商人、見せ物、博徒の集う季節市(きせついち)となった。今も縁日は6月14日~16日と変わらず、露店500軒以上が参集する全国有数の縁日となっている。現在のお堂は土蔵造で明治29年4代目篠田宗吉によって建てられた。中越沖地震で被災したが、立派に修復されている。
|