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概要
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菊池神社にある唐金硯筥は、唐金造りのもので、蓋の表に銀で唐美人を彫刻した優美な模様がかすかに見られる。13代武重が使用したと伝えられる逸品である。「唐金」とは青銅のことで、銅合金の中でも、もっとも古くから用いられていた銅と錫との合金である。古くには大砲の砲身材にも使われたため砲金とも呼ばれている。鉛を含み、鈴・鐘などを作るのに適した青銅を特に唐金という。青銅の冶金術が知られ、それにより利器、その他の器具が製作・使用されていたが、まだ鉄の冶金術が知られていない時期のものである。 中国では硯は単独で用いることが多く、硯箱の形式はあまり発達しなかったが、日本では石質に優れたものがなかったので、硯そのものより蒔絵等を施した硯箱のほうが、平安時代以降とくに発達した。
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