概要
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県立菊池高校正門西側にある椋の巨木で、根周り約10m、目通り幹囲約8m、枝張りは東西に伸びて約24mに達する。樹高は約16mである。樹齢は600年以上と推測される。北側の幹は腐朽し大きな空洞になっている。南方に茂る3本の大枝は、4本の鉄の支柱で支えられ、主幹には地上1.6mと3mの2箇所に鉄環をもって補強がなされているが、樹勢は未だ盛んである。 この樹は、征西将軍懐良親王が下向の際に使われていた杖を地上に刺され芽吹いたものであるとも、お手植えのものとも伝えられる。 古来、この樹を懐良親王の象徴として、正面に舞台が設けられ毎年正月に「松囃子能」が催されるのが例であったが、現在は菊池神社秋の大祭初日(10月13日)、樹下にある征西将軍を祭神とする頓宮で神事が行われ、松囃子能が奉納されている。
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