ベルトラメリ・能子(よしこ)(1903-1973) 多賀郡平潟町(現・北茨城市平潟町)に生まれる。生家は水産業を営む鉄家。大津小学校に2年生ごろまで在学し、日露戦争後、一家とともに東京に移住。1916年(大正5)東京音楽学校(現・東京芸術大学)に学ぶ。小学校の教壇に立ちながら、イタリアのテノール歌手サルコリのもとでベルカント唱法を学んだ。1922年(大正11)声楽の勉強のためイタリアに留学。その間アントニオ・ベルトラメリと結婚。1930年(昭和5)、アントニオと死別し、翌年日本に帰国。その後鎌倉に居住しベルカント研究所を開いて子弟の養成に努めた。1973年(昭和48)、国立音楽大学の教授として後進の養成に努めた。