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解題・説明
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如宝寺には、国指定の石造笠塔婆と板石塔婆がありますが、この塔婆はその2基と一緒に安置されています。 碑面には、7体の仏像(阿弥陀三尊、地蔵、閻魔王、邪気等)が彫刻してあり、阿弥陀如来の下品上生の地獄相と極楽相を表現したものです。このような図は絵巻物や図絵曼荼羅等に数多く見られますが、鎌倉時代において、供養塔婆に彫刻されているのは珍しいことです。 上部から右側肩部にかけて欠損していますが、古くから、この欠損部分に「建保七年巳卯天二月日」と記した彫があったと言われています。なお、1219(建保7)年は、鎌倉将軍源実朝の逝去した年にあたります。 『松藩捜古』によれば、この碑は御釜堂と呼ばれた堂内に安置されており、俗称ニワトリ石と言われ、子供が百日咳等にかかったときに削り取って飲めば治り、また治った後は絵馬を奉納するものとされていたと言われています。
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