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古墳時代
古墳時代とは、3世紀後半から7世紀末にかけて全国各地で地域の有力者のお墓として土を盛った墳丘がつくられた時代で、4世紀までを前期、5世紀を中期、6世紀を後期、7世紀を終末期と区分しています。弥生時代には、地域ごとに特徴的なお墓がつくられたのに対し、古墳時代になるとヤマト王権を中心とした政治体制が形成され、前方後円墳に代表される画一的なお墓が東北から九州にかけてつくられるようになりました。
町田市内で墳丘のある古墳は、能ヶ谷香山古墳群の円墳2基が唯一のものですが、崖面に横穴を開けて埋葬施設とした、より簡易な構造である横穴墓は、7世紀に鶴見川、境川流域において多くつくられました。
市域で初めて集落が形成されたのは4世紀からで、境川流域の多摩ニュータウンNo.200やNo.916・917・219遺跡は、弥生時代からの伝統を引き継ぐ
方形周溝墓を伴う集落です。5世紀になると遺跡数が激減し、集落跡は見つかっていません。6世紀になると再び遺跡数が増加して集落が形成されるようになり、武蔵岡遺跡、相原坂下遺跡がその代表です。この時期の竪穴住居は方形で、5世紀からは壁際に粘土などでカマドがつくられ始めました。カマドは縄文時代以降のイロリより熱効率が高く、煙は煙道を通じて屋外へ排出され、調理設備が壁際に固定されたことにより室内空間を効率的に使えるようになりました。カマドがある竪穴住居はその後も平安時代中頃まで存続します。煮炊きの道具もイロリの住居で使われた台付甕から、カマドの住居ではカマド穴に設置するために胴部が長い長胴甕が使われるようになり、生活の様子が大きく変化しました。
年表
年 | 年代 | 日本における出来事 | 町田市における出来事 | ||
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250 | 古墳 |
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300 |
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350 | |||||
400 |
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450 |
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500 | |||||
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645 |
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672 |
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701 |
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